バーに行く前に読み返したい!バーテンダーが教える格好よくて通な酒の頼み方【保存版】

バーカウンター

あなたはバーによくいきますか?

いきつけのバーに毎週いっているという人。
バーにはあまりいかないが、いくならかっこよく飲みたいという人。
いつか女の子をバーでスマートにエスコートしたいという人。

実は、かっこいい・通だと思われるお酒の頼み方があるんです。
といっても難しいことはなく、ポイントはお酒を頼む順番にあります。

バーでかっこよく人をエスコートしたり、カクテルをスマートに注文して飲めたらいいな・・・
と思っている方へ、現役バーテンダーに聞いた「かっこいい・通だと思われるお酒の頼み方」を紹介したいと思います。

正統なバーでも、カジュアルなわいわいとしたバーでも
「これ頼んだら大丈夫!かっこよくみえる」というお酒を知っておけば、行ったことのないバーでも余裕をもって楽しめるはず。あまり飲めない・・という人向けのお酒ももちろんご紹介。またバーにいったときにはおさえておきたい基本的なマナーやふるまいもあわせて紹介します。

いつかバーにいったとき役に立つ!これであなたのナイトライフがもっと楽しくなるはずです。
ぜひ参考にしてみてください。


1バーテンダーが教えてくれた飲める・飲めないタイプ別のお酒の頼み方


バーで夜の時間をもって楽しめると、人生がちょっと豊かになるような気がします。
バーは大人の秘密基地です。大人っぽい正統派なオーセンティックバーでも、わいわいと楽しいカジュアルバーでもそれぞれ魅力がありますね。

悩みをバーテンダーに相談したり、とりとめのない会話を常連さんや知らない人と楽しんだり。笑ってしゃべって、おいしくきれいなお酒を飲み干すと、酔いの中で悩みは溶けていきます。そしてフワっとした楽しかったなーという感覚が残ります。

居酒屋で飲むお酒も楽しいですが、バーで飲むお酒はまた少し違いますよね。
餅は餅屋というように、バーでのお酒はバーテンダーにきくのが一番です。都内のオーセンティックバーとカジュアルバー2店におすすめを聞いてきました。どちらも開店して10年以上、常連のお客さんが毎夜大勢訪れています。

筆者
「こんばんは!唐突ですがこれ頼んだら大丈夫!かっこいい!通!というようなバーで頼むべきお酒を教えてください!」

バーテンダー
オーセンティックバー店長Oさん・店員Nさん
「うーん、こちら側からすれば好きなお酒を頼んで貰ったら良いんだけどね。人それぞれだし、例えば通なお酒を飲んでも美味しく飲めなかったり、好きな味でなければ意味無いからね。ただ、それじゃ答えになってないね笑」

バーテンダー

カジュアルバー店長Mさん
「飲める人飲めない人もいるし、バーテンダーそれぞれで違うおすすめがあると思うから、その中から参考になるのを選べばいいんじゃないかな?それぞれ説明していくよ」

よろしくお願いいたします!

1-1お酒が強い人はコースのように頼むと通っぽい

コース料理のイメージで、スッキリしたカクテルから始まり、間に飲みごたえのある、ウィスキーやブランデーを挟んで、最後にデザートのようなお酒で締める。
このような頼み方だと、お酒の飲み方をわかってるなという印象を持たれます。
例としては以下のようになります。

ジントニック → ジンフィズ → マンハッタン → アレキサンダー

詳しくは2章で説明します。

1-2お酒が弱い人はロングカクテルを選ぶのが○


カクテルタイプ
(左:ロングカクテル 右:ショートカクテル)
お酒が弱い人は、基本的にロングと呼ばれるカクテルがおすすめです。お酒をジュースや炭酸水などで割るアルコール度数が比較的低いもので、氷の入ったグラスで提供されます。多少時間をかけて飲んでもお酒の味が変わりませんので、ゆっくりお酒を楽しむことができます。
ジュース割りとか、子供っぽい・・・?などと思わなくて大丈夫です。ロングタイプのカクテルも、バーテンダーの技術を要するれっきとした大人の飲み物です。

反対にアルコール度数が高く、短い時間で飲むことを推奨されるのがショートカクテルです。これはあまり時間をおくとおいしくなくなってしまいます。

下にカクテルのアルコール度数と甘さの相関図をまとめますので参考にしてください。

アルコール図
2章でさらにカクテルを詳細に説明していきます。


2楽しい夜をスタートさせるための1杯目

飲める人も飲めない人も、はじめはすっきりした味わいのものを選んで、気分をシャキっと盛り上げましょう。

お酒が飲める人におすすめ

お酒を普通に飲める人なら1杯目はバーテンダーの腕を確かめることのできるジントニックがおすすめ。
ジントニック
ジン、ライム、トニックウォーターでつくるシンプルなスタンダードカクテルです。

ジントニックはそのBARの顔と呼ぶカクテルであり、バーテンダーが1番作っているカクテルです。ひとくちにジントニックといっても奥深いのです。どのジンをつかうか、ステアの仕方(混ぜ方)、ライムの搾り方などで味がまったく変わってきます。
ジントニックが自分の好みのジントニックであれば他のカクテルも自然に頼みたくなるのではないでしょうか。使用するジンはボンベイサファイア、ビーフィーター、タンカレイなどがスタンダードです。

※使用アルコール:ジン、ライム、トニックウォーター
アルコール度 5~8

またはモヒートもおすすめです。
モヒート

ミントの清涼感がさわやかで、女性にも人気のカクテルです。カリブの海賊たちが飲んでいたお酒が元になってできたともいわれています。
フレッシュミントをタンブラーやグラスに入れ、ペストル(ハーブの葉や、果物をつぶす小さなすりこぎのような道具)でつぶし、ラム、ライム(またはレモン)、砂糖、炭酸水をステアしてつくります。バーテンダーがミントをつぶす過程から香りを間近で楽しみましょう。

使用するラムはホワイトラムが代表的ですが、バニラの風味がついたスパイスラム、芳醇な味わいのダークラムなどを使うとまた雰囲気が変わります。ラムはバカルディ、ハバナクラブ、マイヤーズラム、キャプテンモルガンなどがよく使われます。

※使用アルコール:ラム、フレッシュミント、ライム(レモン)、砂糖、炭酸水
アルコール度 5~8

お酒が弱い人におすすめ

スッキリとした味わいと薄い青色がおしゃれなチャイナブルーがおすすめ。
チャイナブルー
ライチリキュール、グレープフルーツジュース、トニックウォーターでつくるカクテルです。青い色はブルーキュラソーというほんのりとしたオレンジの風味があるリキュールでつけられます。ライチの香りが心地よく、甘すぎず苦すぎないバランスのよい味わいです。
ちなみに名前のチャイナは中国ではなく、陶磁器という意味。つまり青い陶磁器のような色のカクテル、という意味なんですよ。
ライチリキュールはディタやパライソがよく使われます。

※使用アルコール:ライチリキュール、ブルーキュラソー、グレープフルーツジュース、トニックウォーターアルコール度 3-5

あんまり甘いのが好きじゃない、という人におすすめなのはスプモーニ
この名前はイタリア語で泡立つという意味です。独特のほろ苦いイタリア生まれのリキュールカンパリと、グレープフルーツ、トニックウォーターでつくります。サーモンピンクの色合いがかわいらしく、女性にも人気です。

※使用アルコール:カンパリ、グレープフルーツジュース、トニックウォーター
アルコール度 3-5

またはパッソアオレンジ

パッソアは甘酸っぱいパッションフルーツのリキュールで、とてもフルーティな味わいです。
カシスオレンジなどがお好きな方は口に合うと思います。カシスよりもさっぱりとしており、複雑な香りとオレンジジュースの味わいが絶妙においしいカクテルです。
オレンジジュースのほか、グレープフルーツジュースやマンゴージュース、パイナップルジュース、ソーダなどで割ってもOKです。

※使用アルコール:パッソア、オレンジジュース
アルコール度 3-5

飲める人も飲めない人も1杯目はバーの雰囲気や来ているひとの空気を楽しみながら、ゆっくりと味わってください。


3会話をはずませる2杯目

2杯目は少し凝ったものを頼んでみましょう。「何飲んでるの?」とお客さんにも声をかけられやすい、会話が始まるきっかけになるような2杯目を紹介します。バーテンダーに話しかけて、お酒の好みを細かく伝えてもいいです。

お酒が飲める人におすすめ

おすすめはジンフィズです。

フィズ (fizz) とは、ソーダの泡のはじけるシュワーという音を表す擬音語です。○○フィズとついているカクテルはソーダが入っています。
ジンフィズはバーテンダーの作法がふたつ入ったカクテルで、シェーク(振る)した後にステア(混ぜる)して作ります。ジン、砂糖、レモン、ソーダというシンプルなレシピゆえ、ジントニック同様、バーテンダーのセンスやスキルが浮き彫りになります。シェークの技、お酒と果汁の比率、炭酸、氷の扱いなど、バーテンダーとしての技術がすべて入っているのです。出来上がるまでのバーテンダーの動きの優雅さ、かすかな緊張感も伝わってくるカクテルです。

※使用アルコール:ジン、砂糖、レモン、ソーダ
アルコール度 8-10

またはブラッディマリーもおすすめです

血まみれマリーという、ちょっと恐ろしい名前のこのカクテル。プロテスタントを多数迫害した16世紀半ばのイングランド女王、メアリー1世に由来するという説が有力です。ウォッカ、レモン、トマトジュースをシェークまたはステアしたカクテルで、トロっとした口当たりと飲みごたえがあります。

香りの少ないウォッカベースであり、アルコール度数の調節も自由自在です。異なる銘柄のトマトジュースをミックスして使うバーテンダーもいます。好みでケチャップ、ソース、ガーリックパウダーやタバスコ、黒こしょうを入れてもらうことができます。自分の好みを伝えていろいろためしてみましょう。野菜スティックや焼いたベーコンなどをプラスできるところもあります。

※使用アルコール:ウォッカ、レモンジュース、トマトジュース
アルコール度 8-15

お酒が弱い人におすすめ

トロピカルな味わいのピニャコラーダがおすすめ。

ラム、ココナッツミルク、パイナップルジュースをシェークしたカクテルです。
ココナッツとパイナップルの甘さと香りが大変飲みやすく、女性にも人気です。ピニャコラーダはスペイン語で「うらごししたパイナップル」という意味があり、70年代のアメリカで歌ができるほど流行したカクテルです。チェリーやパイナップル、オレンジなどのフレッシュフルーツや花をグラスに飾って提供する店もあり、見た目も華やかで楽しい、南国の空気のカクテルです。

※使用アルコール:ラム、ココナッツミルク、パイナップルジュース
アルコール度 5

またはベイリーズ・オレがおすすめ。

アイリッシュクリームというリキュールをつかったカクテルで、ウイスキー、チョコレート、バニラの風味がうっとりするような味わいです。牛乳で割るのでのみやすく、まろやかなカクテルです。カルアミルクに似ていますが、こちらのほうがお菓子っぽい味わいです。
アイルランドでは酪農が盛んで、昔からウイスキーにクリームを入れて飲む習慣がありました。これを商品化しようと考えたことから開発されました。バーテンダーには「ベイリーズ」または「アイリッシュクリーム」とお願いすればOKです。バニラアイスにかけて提供する店もあります。

※使用アルコール:ベイリーズ、牛乳
アルコール度 8-10


4気分が盛り上がって楽しくなってくる3杯目

三杯目はバーならではのお酒を飲んでおきたいですね。ちょっと強いお酒もありますが、味わいの深さは格別です。

お酒の飲める人におすすめ

マティーニをおすすめします。

マティーニはカクテルの王様といわれています。ステアしてつくるショートカクテルであり、辛口でアルコール度数も高いです。10分から20分の短い間で飲む大人のカクテルです。映画や小説にもよく登場し、時代が変わっても不動の人気があります。もっともスタンダードなマティーニはドライジンとドライベルモットの2種類を使い、レモンピールを振りかけ、オリーブを添えたものです。

マティーニはアレンジが大変多く、そのスタイルは飲む人の好み、つくる人のこだわりによってさまざまに変化します。ジンの代わりにウォッカを使ったウォッカマティーニ、ジンの代わりに日本酒を使ったサケティーニ、砂糖を入れたモンローマティーニなどなど。
はじめて頼むときは素直に「マティーニを飲んでみたいんですが・・・」と自分の好みを相談したり、お店で使われているジンやベルモットの種類を聞くのがいいでしょう。

とても強いお酒なので、酔っ払ってきたときは十分気をつけてください。「ちょっときついかも・・・」と思ったときは、遠慮せず「オンザロックにしてもらっていいですか?」とバーテンダーにお願いしましょう。氷で薄まって飲みやすくなります。お酒を飲んでいる途中で氷をいれてもらうのは、どのお酒でも応用できます。

※使用アルコール:ドライジン、ドライベルモット、レモンピール、オリーブ
アルコール度 40

マンハッタンもおすすめです。

マティーニがカクテルの王様なら、マンハッタンはカクテルの女王と呼ばれています。

ウイスキーベースのカクテルで、一般的にはウイスキー、スイート・ベルモット、アンゴスチュラ・ビターズで作られます。見た目はほの赤く甘口ですが、かすかなほろ苦さも感じられる都会の女性にぴったりのカクテルです。ミキシング・グラスでステアしてから、カクテルグラスに注ぎ、チェリーを沈めるのが王道です。

バーではシェークに目が行きがちですが、実はシェークよりもステアの作法に苦労するバーテンダーは多いです。シェークも難しい技術ですが、ステアの繊細さも一筋縄ではいきません。
ただ混ぜれば良い訳でなく、アルコールの重さや組み合わせ、氷のかすかな増減によって最適な混ぜ方は変わってきます。シェークが“動”ならステアは“静”です。どちらも違った技術ですが、その対極をこなせるのもバーテンダーの力量になります。
これを楽しみたいという方のオーダーの仕方だとBARに行き慣れているなと思われます。

※使用アルコール:ウイスキー、スイート・ベルモット、アンゴスチュラ・ビターズ
アルコール度 30

さらにギムレットもおすすめ。


ジンとライムジュースをシェークするショートカクテルです。
バーテンダーの技術でシェークは花形ですし、BARのイメージとしては思い浮かべやすいですよね。
1890年頃、イギリス海軍の軍医であったギムレット卿が、艦内で将校に配給されていたジンの飲み過ぎを憂慮し、健康維持のためにライムジュースを混ぜて飲むことを提唱したことが起源とされています。
強いカクテルなので、この起源はジンをさらに飲みやすくするための口実だ、というバーテンダーもいます。またハードボイルド小説「長いお別れ」の主人公が好んだことから一気に人々に広まりました。人によっては砂糖を少々加える人もいます。ジンの香りと、ライムのフレッシュさを楽しむシンプルゆえに素材の味が際立つカクテルです。

※使用アルコール:ジン、ライムジュース
アルコール度 40

 

またはサイドカー

ブランデーベースのカクテルでブランデー、ホワイト・キュラソー、レモンジュースをシェークして作ります。このカクテルの要であるブランデーは、好きなものでOKです。メーカーやブランドにより味の違いが大きいため、カクテルの味も大きく変わるのが特徴です。甘さと酸味のバランスが絶妙なショートカクテルです。

第一次世界大戦中に生まれたといわれており、名前の由来にも諸説あります。
このカクテルを頼んでいた常連の軍人が、いつもサイドカー付きのバイクでバーに来ていたからとか、昔サイドカーには女性を乗せて走るのがほとんどだったが、それで交通事故にあったときは被害が甚大になる。口当たりが良いが酔いやすいカクテルにちなんでつけられた、などなど。そのほか10以上の由来があります。由来に関してバーでさりげなく議論できるようになったらちょっとかっこいいですね。

またサイドカーのブランデーを、テキーラに変えるとマルガリータに、ジンにするとホワイト・レディ、ウオッカならバラライカ、ホワイトラムだとXYZという名前のカクテルになります。いずれも口当たりがよく、すっきりした味わいですがアルコール度数は高めです。

※使用アルコール:ブランデー、ホワイト・キュラソー、レモンジュース
アルコール度 40

またはアレキサンダー。

ブランデーに生クリームとブラウンカカオリキュールをシェークし、仕上げにナツメグを振り掛けます。甘く口当たりのよいカクテルです。カカオと生クリームの味わいがケーキやココア、アイスクリームを思わせるので、甘いものがお好みの人はきっと気に入るでしょう。

イギリスのエドワード7世が、愛する王妃アレクサンドラに捧げた甘口のカクテルで、食後に向いた、デザートカクテルとして日本でも早くから知られていました。

映画『酒とバラの日々』の中で、アル中の主人公ジャック・レモンが、酒の飲めない甘党の妻にアレキサンダーをすすめます。そのあまりの口当たりの良さに妻が酒を覚えていくきっかけになるカクテルです。アレキサンダーは飲みやすいですが、アルコール度数は高いので飲みすぎには注意しましょう。

このカクテルは、はじめ王妃の名前そのままの「アレクサンドラ」と名づけられましたがいつのまにか「アレキサンダー」と呼ばれるようになりました。
ブラウンカカオリキュールの代わりにチョコレートリキュールで作るとパパゲーナという名前のカクテルになります。カカオとチョコレートのリキュールは似ていますが、別のものです。

※使用アルコール:ブランデー、ブラウンカカオリキュール、生クリーム
アルコール度 30

またはジャパニーズウイスキーを使ったハイボール。


白州や山崎など日本を代表するシングルモルトウイスキーを使った大人のハイボールです。
日本産のウイスキーは総じて飲みやすく、森のような深く心地よい香りが特徴です。海外のものは香りがきつくて好きじゃないけど、国産のウイスキーならいけるという人は意外と多いです。

これらを使ったハイボールは、居酒屋のジョッキで飲むハイボールとひと味もふた味も違います。あらかじめ冷やした薄めのロンググラスに、丁寧にくだいたロックアイスを入れ、ウイスキーを注ぎます。さらに炭酸が強めのソーダを静かに注ぎ、わずかにステアします。氷がグラスの底からふわりと浮かんだら出来上がり。
驚くほど上品な味わいです。ウイスキーの入門にもぴったり。個人的には白州ハイボールがおすすめ。水割りも飲みやすいですよ。

※使用アルコール:ジャパニーズウイスキー、ソーダ
アルコール度 8-15%

3杯目に紹介したこれらは、弱いお酒ではないので酔う場合もあります。
酔ってきたらお水やソフトドリンクを頼んで休憩をはさんでください。無理して飲んでフラフラになるのは避けましょう。大切なことはお店を出るまでスマートであること。ここをしっかりおさえると、とても素敵な大人に見えます。

これはバーテンダーからも、連れのお相手からも、またほかのお客さんからも、同じく思われることです。

 

お酒が弱い人の場合

ピサンガルーダがおすすめです。

ちょっとめずらしい、熟していない青バナナのリキュールです。
ピサンはインドネシア語でバナナを意味し、ガルーダは蛇神族を退治する鳥の姿の神でインドネシアの国章になっています。ラベルにもガルーダの絵が大きく描かれており、エスニックな雰囲気があります。

フルーティでありながらもちょっとミルキーな味わいがクセになります。グレープフルーツジュース、牛乳のどちらかで割るロングカクテルがおすすめ。まろやかなのにすっきりとした口当たりです。

また、外国の方はこのような甘いリキュールをロックで飲むことが多いそうです。今日はもうちょっと飲めるかも・・というときはピサンガルーダのロックも試してみてください。
青バナナのリキュールはピサンガルーダのほか、ボルスなどがあります。

※使用アルコール:ピサンガルーダ、グレープフルーツジュースまたは牛乳
アルコール度 5-8%

またはピーチウーロン。

ピーチリキュールとウーロン茶をステアしたカクテル。
ウーロン茶割??と侮ることなかれ。どこまでもすっきりしながら、桃のジューシーな味わいと甘い香りがウーロン茶の風味に絶妙にマッチします。好みでレモンをしぼってもOK。〆や飲んでいる中間にも心を落ち着かせてくれるようなカクテルです。リキュールは、ピーチツリーやクレームドペシェがよく使われます。

※使用アルコール:ピーチリキュール、ウーロン茶
アルコール度 5-8%

アマレットもおすすめです。

アマレットとはイタリア語で「すこし苦いもの」という意味。
名前に反して杏仁豆腐のような味と香りがさわやかなリキュールです。辛口のジンジャーエールか、牛乳で割るとおいしいですよ。
優しいデザートのような杏仁豆腐のカクテルで〆るとよい夢が見れそうです。

※使用アルコール:アマレット、ジンジャーエールまたは牛乳
アルコール度 5-8%

これまで紹介してきたカクテルを、「同じものをください」とおかわりしてももちろんOKです。またバーが混んできた場合、「同じものを同じグラスでいいです」というと、忙しいバーテンダーに喜ばれます。


5彼女に「何頼んだらいいの?」と聞かれた場合

「私何を飲んだらいいかわからなくて・・・」というようなお連れ様がいた場合。
多くは女性とのデートかもしれないですね。このような時さりげなくバーテンダーに伝えることができたら好印象をもたれます。
「やばいどうしようわからん」とあわてる必要はありません。まず落ち着いて相手の好みを確認しましょう。

  • 甘いのがいいか辛口がいいか
  • アルコールは強いので大丈夫か弱めのものがいいか
  • 嫌いなフレーバーやアルコールはないか
  • 炭酸は大丈夫か

この4つを確認して、バーテンダーに伝えれば、その人にあったカクテルをさっと作ってくれます。
「彼女に何かいいものを・・」と漠然とバーテンダーに投げてしまうと、バーテンダーは上記を確認するところから始まるのであまりスマートではありません。ぜひ覚えておいてください。

 


6覚えておきたいバーでの基本的なマナーと振る舞い

これはどこのバーにいっても基本的なふるまいになりますので、覚えておいてください。

・カウンターに並んでいるボトルに勝手に触らない
・喫煙者の場合、灰皿を出される前にタバコを吸わない
・「バーテン」と呼びかけない。(蔑称と受け取る人もいるため)
「バーテンダーさん」「お兄さん(お姉さん)」「マスター」のいずれかで呼ぶ。または手を上げてこちらにきてもらう
・バーテンダーが自己紹介してきた場合は普通に「○○さん」と名前で読んでOK
・特に正統派のバーである場合、写真を撮りたいときはバーテンダーに声をかける
・カウンターの上にバッグを置かない
・会計は席ですます

上記はバーの最低限のマナーになりますので守るようにしましょう。

さらにバーでのエスコートや振る舞いでかっこいい、というのは具体的になんなのか。現役バーテンダーにきいてみました。

・人に迷惑をかけるような酔い方はNG
・周りとちょうどいい距離感で会話ができる
・バーテンダーと対等に話ができる。必要以上に偉そうにしない

あれ?これだけ?と思うかもしれませんが、これがすべてです。
酔いすぎ、からみすぎは迷惑だし、話をしなすぎもとっつきにくい。偉そうにしすぎると周りから嫌われます。通常の人間関係と同じですね。
つまりはニュートラルでいればOKです。

また服装を気にする方が割りと多いですが、ドレスコードのあるホテルバー以外は、こざっぱりとして清潔であればカジュアルでもスーツでもなんでも大丈夫です。
さっときれいにして今夜早速バーへいってみませんか?


7まとめ

いかがでしょうか。現役バーテンダーが教えるお酒の頼み方と、最低限のマナーを以下にまとめます。

・飲める人はコース料理のように起伏をつけると、飲み慣れていると思われる
・飲めない人はロングタイプのカクテルがおすすめ
・あまり気負わず、ニュートラルな態度でいけばOK

行きなれないと身構えてしまうかもしれないバーですが、そんなに緊張することはありません。
バーは大人ならではの楽しみのひとつです。

またこの記事で紹介したカクテルはほんの一部です。自分の好みに合わせてアレンジしたり、バーテンダーにいろいろ聞いてみたり、見たことのないお酒のボトルをみつけて挑戦してみるのも楽しい冒険になります。ぜひお気に入りのバー、お気に入りのカクテルを増やしていってください。

夜の時間を膨らませ、人生に彩りを加えましょう。

それではハッピーバーライフを!!

▼協力
Bar Melfome
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13046634/
Maharl Bar Under Ground
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13136797/

 

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