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最も効果が期待できる脱毛法!レーザー脱毛について美容皮膚科が解説

レーザー脱毛は本当に効果が出るの…?

脱毛の効果に対して、疑問に思ったことはありませんか?

特にレーザー脱毛は、医療機関で提供されている医療脱毛の一種。
高額なのに効果が出なかったらどうしよう…と不安に感じる方も多いと思います。

しかし、ご安心下さい。

レーザー脱毛は脱毛の中でも最も効果が期待できる脱毛法の1つです。

ただし、気を付けていただきたいのは、効果が出るレーザー脱毛とは、医療機関で提供されるレーザー脱毛のこと。

家庭用脱毛器でレーザーを搭載していると記載のある脱毛器もありますが、そのレーザーとは、体に与える影響が異なります。

家庭用脱毛器とは、いつでもどこでも誰でも使用できる市販で販売されている脱毛器のことです。
例えレーザーを用いているとの記載があったとしても、いつでもどこでも誰でも使用でき、市販で販売されているということは、できるだけリスクを回避し、体へ与える影響が少ない機器です。

特に脱毛(毛乳頭(体内で毛を生成する細胞)を破壊する行為)に関しては、厚生労働省の通達で、医師免許を有しないものが業として行えば、医師法に違反すると言われています。
参考:https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/kyougikai/h15/documents/131109-a.pdf

そのため、家庭用脱毛器では、レーザーが搭載されていると言えど、脱毛することはできませんので、本記事では、最も効果が期待でき、早く脱毛を完了させることのできる医療機関で用いられるレーザー脱毛について、どこよりも詳しく分かりやすく紹介していきます。


1 レーザー脱毛には高い脱毛効果が期待できる

毛の仕組み

結論として、レーザー脱毛には、高い効果が期待できます。

医療用のレーザーは、黒いものに反応し、熱を発する仕組みを持っています。
このレーザーが、皮膚の中にある黒色の毛を通して、毛を生成する組織(毛母細胞)や毛の生成を発令する組織(毛乳頭)を熱破壊するため、毛を作り出すことができなくなり、脱毛に至るというわけです。


2 レーザーで毛幹部を熱破壊することで脱毛する

現在、レーザー脱毛で行われる脱毛には二種類あり、ひとつは毛を作る組織である毛乳頭、毛母細胞がある『毛幹部』を破壊する方法、もうひとつは毛の生成を発令する『バルジ領域』を破壊する方法です。

どちらもレーザーが黒色(毛)に反応して熱を発することで、体の組織を破壊するという点では同様となり、一度破壊した組織は再び作られることがないため、高い脱毛効果が期待できることになります。

毛が生えている(皮膚に黒いターゲットが存在する)ことが大前提となるため、毛が生えていない状態(毛抜きやブラジリアンワックスで毛をまるっと抜いてしまった状態)では、効果を期待することはできません。

毛幹部を破壊する脱毛では、毛幹部を熱破壊します。熱破壊する瞬間は一瞬で、輪ゴムではじかれたような痛みを感じる場合があります。

照射された毛は1週間~2週間かけて自然とポロポロと抜け落ちます。これをポップアップ現象と呼び、ポロポロと毛が抜け落ちた部分は1回目の脱毛が完了したということになります。

一方、バルジ領域を破壊する脱毛では、主に蓄熱式のレーザーが使用されます。黒色に反応するレーザーを使用することは同様ですが、蓄熱式とは、だんだんと皮膚の中に熱を溜めていく方法です。

バルジ領域は毛乳頭、毛母細胞よりも浅い部分にあるため、蓄熱式でも熱破壊が可能となります。

このバルジ領域を破壊する脱毛では、ポップアップ現象がないため、毛が抜け落ちた!と感じることは少なく、毛の生え変わるサイクル(毛周期)に合わせて毛が抜け落ちます。


3 レーザー脱毛は5回以上で効果が出始める

毛周期

レーザー脱毛では、毛周期に合わせて最低5回の照射、期間でいうと最短1年で脱毛が完了します。

毛周期とは、毛の生え変わるサイクルのことで、今、皮膚の上に生えている毛は、体中にある毛全体の約20~30%に過ぎません。

上記の成長期のイラストのように、黒色である毛が毛幹部としっかりくっついている状態は、黒色にレーザーが強く反応し、毛幹部を破壊できるため、最も高い効果が期待できます。

つまり、1回の照射で、脱毛できる毛が全体の2030%ということになるため、照射を5回以上繰り返すことで、全ての毛に照射できたことになり、脱毛が完了します。

毛の生え変わる周期(毛周期)は約2ヶ月ですが、照射していくとだんだん毛根が弱り、毛周期も遅くなっていくことがあるため、脱毛完了までに1年以上掛かるといえます。


4 レーザー脱毛で効果が期待できるのは医療機関

レーザー脱毛は、脱毛を扱っている機関であれば必ずできるというわけではありません。

冒頭でも説明した通り、脱毛として機能するレーザーは医療用となっているため、脱毛サロンなどのクリニック(医療機関)以外の場所では扱うことができないのです。

また、脱毛サロンなどの医療機関以外には、医師免許を持つ者がいないため、『毛幹部』・『バルジ領域』を始めとする体内の組織を破壊することを医師法で禁止されています。

『毛幹部』・『バルジ領域』を始めとする体内の組織を破壊できないということは、毛を作る組織を破壊できないということになり、本当の意味での脱毛は難しいといえます。


5 眼球はレーザー脱毛ができない

一方でレーザー脱毛ができない部位も存在します。それは眼球周りです。

  • 眼球周り … 眼球を傷つけてしまう恐れがあるため、黒目に当たらないように注意をしなければなりません。

脱毛を行う機関によっても見解が異なりますが、上記の箇所はレーザー脱毛が難しい場合がほとんどです。


6 照射パワー・毛の状態により効果が出ない場合もある

レーザー脱毛は、ほぼ全員の方に効果が期待できる施術ですが、稀に効果が出ないことがあります。

効果が出ない原因は下記の三つです。

  • レーザーのパワーが弱かった。
  • 毛がなかった。
  • 増毛化・硬毛化してしまった。

6-1 レーザーのパワーが弱かった

レーザーのパワーが弱いと毛幹部やバルジ領域を破壊することができないため、脱毛に至りません。特に、毛が濃い部分であるワキやVIOは、毛が濃い分、適切なパワーで照射を行えば、最も効果の感じられる部位になりますが、パワーが弱すぎると、十分に破壊することができず、体内に残ってしまう可能性があります。そのため、

レーザーのパワーが弱かった場合の対処法

再度、適切なパワーで照射することで効果を得ることができますが、照射回数無制限のプランや無料で再照射ができるシステムが付いているプランでないと、再度費用が掛かってしまう場合があります。また、照射をする施術者の脱毛に関する知識と技量が重要となるため、クリニック選びが重要となります。

6-2 毛がなかった

レーザーは黒いメラニン色素に反応して熱を発する仕組みです。そのため、皮膚の中に毛がない状態、例えば、毛抜きやブラジリアンワックスで毛を抜いてしまっている場合は、レーザーが反応する黒色がないため、レーザーが反応しません。

毛がなかった場合の対処法

毛が生えてくるのを待ち、毛が生え揃ったタイミングで照射をすることで効果を期待することができます。また、毛のない状態である休止期も同様です。成長期まで毛が成長するのを待って、照射することが大切です。

6-3 増毛化・硬毛化してしまった

増毛化・硬毛化とは特に産毛が生えている部位(背中や腕など)に起こりやすい脱毛の副作用です。原因ははっきりと分かっていませんが、産毛はレーザーを照射することで、逆に活性化してしまうのではないかといわれています。

文字にあるようにレーザーを照射しているのにも関わらず、逆に毛が増えてしまう、硬い毛が生えてきてしまうといった症状です。

増毛化・硬毛化してしまった場合の対象法

増毛化や硬毛化の症状が診られた際、医師の判断により再照射する場合や、一時的に照射を半年~1年休止したりします。その場合もクリニックによっては、再度費用が掛かってしまったり、無料で再照射が行える場合がありますので、予め確認しておくと安心です。

こういった理由で効果が表れない場合もありますが、事前に原因が分かっていれば、しっかりと対策し、必ず効果を出すことができます。


7 レーザー脱毛のリスク

一見メリットばかりのように見えるレーザー脱毛ですが、リスクも存在します。これは、レーザー脱毛に限ったリスクではなく、エステサロンや家庭用脱毛器でも同様です。

  • 照射直後の炎症、赤み、ヒリヒリ感、むくみ
  • ヤケド
  • 毛嚢炎
  • 増毛化・硬毛化

レーザー脱毛を行う上で、上記のような肌トラブルが起きた事例は0ではありません。このようなリスクが起きないように気を付けることはもちろん、大切なことではありますが、万が一起きてしまった場合、医師が常駐しているクリニックであれば、即時に治療や薬の処方ができることが、医療機関で脱毛する際のメリットともいえます。


8 まとめ

レーザー脱毛では、毛を生成する組織、毛の生成を発令する組織を破壊することができるため、高い脱毛効果を得ることができます。

レーザー脱毛では、最低5回で脱毛が完了しますが、その価格はクリニックや脱毛プランにより様々であるため、脱毛プランや回数、アフターケアや保証内容とその料金が見合っているかを自分自身で判断し、クリニックを選択していく必要があります。

レーザー脱毛には、注意点もありますので、メリット・デメリットをしっかりと考えた上、自分自身の優先すべき項目を判断しながら、自分にあった脱毛法を選んでください。

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