症例で解説!毛穴治療に効果的なレーザーを症状・部位別に解説

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20代、30代女性の肌悩み第一位でもある毛穴の黒ずみ毛穴の開きなどの毛穴トラブル。

参考:https://news.mynavi.jp/article/20151025-a204/

スキンケアやエステサロンなどのケアではなかなか解消できず、美容皮膚科や皮膚科などの医療機関で行われるレーザー治療を検討されている方も多いのではないでしょうか?

実際にスキンケアやエステサロンでは解消できなかった毛穴トラブルは、美容皮膚科で行われるレーザー治療が効果的です。

当イセアクリニックでもレーザーを用いた毛穴治療は数多く行っており、小鼻や頬周りを中心に広がる毛穴トラブルを解消しています。

しかし、毛穴の症状やお悩みの部位によって効果的なレーザーが異なるため、一概にこのレーザーが最も効果的!とはいえません。

また、毛穴の症状によっては、レーザー以外の治療と複合的な治療を行っていくことも必要となります。

そこで今回は、毛穴の症状やお悩みの部位別に効果的なレーザー治療、また、レーザー以外の効果的な治療法を美容皮膚科医が紹介していきます。


1 毛穴トラブル6つの種類と効果的な治療法

毛穴トラブルにはレーザーを用いた治療が効果的です。

しかし、毛穴トラブルの種類によって効果的なレーザーが異なり、また種類によってはレーザー以外にも組み合わせた方が良い治療もありますので、効果的な毛穴治療ができるよう、まずはご自身の毛穴トラブルがどの種類に当たるのか確認してみましょう。

毛穴のトラブルには大きく分けると皮脂毛穴・たるみ毛穴・帯状毛穴・黒ずみ毛穴・色素沈着毛穴・産毛毛穴の6種類あります。それぞれの症状と効果的なレーザーを下記の表に簡単にまとめました。

リスト

以下、詳しく説明していきます。

■皮脂毛穴

肌

皮脂毛穴にはジェネシスとアグネスを用いた治療が効果的です。

皮脂毛穴の原因は皮脂の過剰分泌であるため、皮脂が排出されるもとである皮脂腺を直接破壊することで抑制が可能となります。この皮脂腺を破壊することができる医療機器がアグネスとなり、皮脂が出てしまっている毛穴に極細の針を刺し、高周波を流すことでで皮脂腺を破壊します。

アグネス

さらに、皮脂の過剰分泌により開いてしまった毛穴を引き締めることがジェネシスで可能となります。

ジェネシスでは真皮層に熱を加えることでコラーゲンとエラスチンの生成を促すことができます。コラーゲンとエラスチンが増えることにより、下記のイラストのような真皮層の乱れが改善され、毛穴が引き締まっている状態の皮膚に戻ります。

スキン

■たるみ毛穴

たるみ毛穴にはYAGレーザーでの治療が効果的です。

たるみ毛穴の原因は、加齢による真皮層のコラーゲン、エラスチンの減少です。ゆがみが生じると表皮層も影響を受け、肌の弾力がなくなり毛穴が重力に逆らえず、下に伸びるような形で広がっていきます。YAGレーザーを照射することでコラーゲンとエラスチンの生成を促進させることで治療を行っていきます。

■帯状毛穴

帯状毛穴には、ジェネシスの照射が効果的です。帯状毛穴はたるみ毛穴の症状が進行した状態です。たるみ毛穴が進行すると毛穴同士が繋がり、最終的には大きなシワになってしまいます。原因はたるみ毛穴と同様に真皮層のコラーゲン、エラスチンの減少であるため、ジェネシスを照射することでで改善が見込めます。

■黒ずみ毛穴

肌

黒ずみ毛穴はグリコール酸やフルーツ酸ピーリングとYAGレーザーが効果的です。黒ずみ毛穴の原因は毛穴に詰まった皮脂や汚れが空気に触れて酸化してしまい、黒くなってしまった状態です。
ピーリングにより肌表面に残っている汚れや古い角質を剥がすことで毛穴の詰まりを改善していきます。また、ジェネシスを用いることで毛穴が引き締まり、毛穴の黒ずみ改善が期待できます。

■色素沈着毛穴

色素沈着毛穴にはビタミンCイオン導入とレーザートーニングが効果的です。ニキビや吹き出物をつぶすようなダメージを肌が受けるとメラノサイトが皮膚を守ろうとメラニンを生成します。このメラニンが色素沈着の原因です。

そのため、メラニンを還元、抑制する働きをもつビタミンCをイオン導入という機器を用い、浸透しやすくさせて症状が出ている部分に導入していき黒ずみを改善していきます。また、毛穴の開きを改善するためにレーザートーニングの照射を行うことで色素沈着毛穴の改善が期待できます。

■産毛毛穴

産毛毛穴はダイオードレーザーが効果的です。

産毛毛穴はその名の通り、顔に生えている黒い産毛が毛穴を目立たせる原因でもあり、毛穴の黒ずみに見える原因でもあります。そのため、ダイオードレーザーを使用し脱毛することで改善されます。

ダイオードレーザーでは毛を生成する働きを持つ毛乳頭や毛母細胞を熱により破壊することで毛が生えてこなくなり脱毛が完了します。産毛が生えてこなくなることで毛穴が目立つことも解消されます。


2 毛穴トラブルに効果的な治療回数と期間、掛かる費用

前章では、毛穴の症状による最適なレーザー機器や治療法を紹介しました。2章では、それぞれの治療法がどのくらいの回数、期間治療を行えば毛穴トラブルが解消されるのか、またその場合費用はどのくらい掛かるのかを治療法ごとに解説します。

まず、治療完了までに掛かる費用(価格)、回数、治療間隔、治療期間を一覧にしました。

以下、それぞれ詳しく説明していきます。

ジェネシス

毛穴を引き締めてくれる働きをするジェネシスは、毛穴トラブル治療に欠かせないレーザーです。

しかし、1度の治療で毛穴トラブルが改善された!と実感があるわけではなく、3~4週ごとに5回ほど照射を継続することで毛穴トラブル改善の効果が期待できるでしょう。

■アグネス
回数:1回~
1度の照射で皮脂腺を破壊することができるため、1度の照射で改善することが可能です。

■ピーリング
回数:2週間ごとに5回 期間:10ヶ月 
古い角質を除去してくれるピーリングは古い角質が溜まっている場合は2週間おきに5回ほど、古い角質がたまっていない場合でも1ヶ月おきに5回治療を行うことで、効果がみえてきます。

■ビタミンCイオン導入
回数:2週間~1ヶ月ごとに5回 期間:2ヵ月半~5ヶ月
抗酸化、メラニンの還元、メラニンの抑制効果のあるビタミンCの導入は、治療スタート時は2週間置きの施術が効果的です。色素沈着が改善してきたら、1ヶ月ごとの治療で効果を得ることができます。

■ダイオードレーザー
回数:1ヶ月ごとに5回 期間:5ヶ月~10ヶ月
脱毛効果を得ることができるダイオードレーザーは、毛の生え変わるサイクルにより1ヶ月~2ヶ月おきに5回照射する必要があります。

脱毛について詳しくはこちら≫


3 毛穴トラブル治療における注意事項

前章で紹介したレーザー機器や治療法ですが、治療を行う際に知っておきたい注意事項があります。それはレーザーやその他の治療法における施術時の痛みやリスクや副作用などのマイナスポイントです。

美容皮膚科等で治療として行われるレーザーやその他の治療法は、市販で売られているスキンケアやエステサロンでのケアよりも効果が高い分、痛みやリスクや副作用がある施術も存在します。

 ご自身でもこの痛みやリスクや副作用を把握し、クリニックを選ぶ際に痛みやリスクや副作用のマイナスポイントもごまかさずにしっかりと説明してくれるところ、万が一何かが起きた場合に備えてアフターケアをしてくれるかどうかをチェックしてみましょう。

■痛みのある治療

アグネス

針を刺すときにチクッとする痛み
熱を与える際にピリッとする痛み

脱毛

細い針で刺されるような痛み

アグネスは針を刺すときと熱を与えるときに痛みを感じます。当イセアクリニックでは、針で刺すときの痛みを軽減するため、クリーム状の表面麻酔を使用し施術を行うこともあります。表面麻酔を使用すると皮膚の感覚が鈍くなり、針を刺すときの痛みは緩和されますが、熱を与える際の痛みは感じます。

脱毛は黒いメラニンに反応し、レーザーを熱に変える仕組みを持っているため、黒い毛ほど強く反応し痛みを伴います。また、頬は皮膚が薄いためより痛みを感じやすくなります。

 ■リスクのある治療

ジェネシス

ほとんどなし

アグネス

ヤケド・色素沈着

ピーリング

ほとんどなし

ビタミンCイオン導入

ほとんどなし

脱毛

ヤケド・色素沈着

ジェネシス、ピーリング、ビタミンCイオン導入はリスクがほとんどない治療になりますが、施術中に違和感が出てきたらすぐにスタッフに伝えましょう。

アグネスや脱毛は、熱を利用して皮脂腺や毛乳頭・毛母細胞を破壊するので、ヤケドのリスクが考えられます。

■副作用

ジェネシス

赤み

アグネス

内出血、赤み、腫れ

ピーリング

ほとんどなし

ビタミンCイオン導入

ほとんどなし

脱毛

赤み・毛嚢炎・増毛、硬毛化

 ピーリングやビタミンCイオン導入は副作用がほとんどありません。ジェネシスは、温かいと感じる程度の熱が作用するため、赤みが残る場合がありますが30分~1時間程度で解消されます。

また、アグネスは毛穴に直接針を刺す治療となりますので、内出血や赤み、腫れのリスクのリスクが考えられます。脱毛で行う脱毛に関しましては、赤み・毛嚢炎・増毛、硬毛化の副作用が考えられます。赤みは熱を用いた治療であるため、30分~場合によっては1日程度の赤みが残る場合があります。

毛嚢炎はレーザーにより毛穴がダメージを受け弱っているときは菌に感染しやすく、皮膚に常に存在している常在菌が感染してしまうことでニキビのような吹き出物ができてしまう症状です。これは内服薬の服用で改善されます。

増毛・硬毛化とは、産毛のような薄い毛がレーザーを照射することにより、硬い毛が多く生えてきてしまう症状をさします。はっきりとした原因はまだ分かっていませんが、元々細い産毛がレーザーによる刺激を受けより活性化してしまうのではないかといわれています。クリニックによって、増毛・硬毛化による対応は異なりますが、当イセアクリニックでは一度期間をおいたり機器を変えたりして再度照射を行っています。


4 毛穴のレーザー体験で効果は期待できない

毛穴のレーザー治療は体験では効果を期待することはできません。
前章で説明した通り、繰り返すことが大切な毛穴治療は1度の施術ではあまり効果を期待できないからです。

そのため、レーザーの痛みを知りたい、副作用がないか確認したい、そういった場合であれば体験を一度行い、自分自身に合う治療であるかどうかを見極めるために毛穴のレーザー治療を体験することは大切だと思いますが、効果が出るかどうかを確認したいという意味では、あまり期待できないかもしれません。

同様に、海外での単発治療も効果の面でいうと期待はできません。むしろ、通い続けることができるよう、自分自身にとってアクセスのよいクリニックを選ぶことが最適です。


5 まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は毛穴トラブルのレーザー治療について解説いたしました。毛穴トラブルに効くレーザー治療はジェネシスと脱毛を紹介いたしましたが、レーザー以外にもアグネスやピーリング、ビタミンCイオン導入が毛穴トラブルに有効な治療法として用いられます。

毛穴トラブルの治療完了までに掛かる費用(価格)、回数、治療間隔、治療期間は下記の通りです。

ただし、効果を求める治療となりますので、当然施術時の痛みやリスク、副作用のマイナスな面も存在します。

高周波治療器

針を刺すときにチクッとする痛み
熱を与える際にピリッとする痛み

ダイオードレーザー

細い針で刺されるような痛み

■リスクのある治療

ジェネシス

ほとんどなし

アグネス

ヤケド・色素沈着

ピーリング

ほとんどなし

ビタミンCイオン導入

ほとんどなし

脱毛

ヤケド・色素沈着

■副作用

ジェネシス

赤み

アグネス

内出血、赤み、腫れ

ピーリング

ほとんどなし

ビタミンCイオン導入

ほとんどなし

脱毛

赤み・毛嚢炎・増毛、硬毛化

こういった痛み、リスク、副作用はご自身でも把握した上でしっかりと説明のあるクリニック、万が一の場合のアフターケアがしっかりとあるクリニックを選んでください。 

また、毛穴治療は続けることに意味がある治療です。そのため体験や海外での治療は効果面ではあまり期待出来ないのでご注意ください。 

自分自身のお悩みに合った治療法を見つけて満足のいく毛穴治療を行ってください。

 

 

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