
タトゥーを除去したいなと考えたとき、まずは費用のことが気になりますよね。
どのくらい用意しておけば、タトゥーは消せるのだろう・・・?と治療を始める前に思う人も多いのではないでしょうか。
タトゥー除去の費用としてウワサされているのが、
「タトゥーを消すには入れたときの10倍の費用が必要」
という言葉。
しかし、このウワサはあながち間違いではありません。
タトゥー除去の費用はタトゥーを入れた方法やサイズによって除去方法が異なるため、一概には言えませんが、当イセアクリニックでタトゥー除去を行う場合、¥2,000,000以上掛かる方もいらっしゃいます。
そこで今回は、タトゥーを除去する場合の費用について、タトゥーを入れた方法やサイズ別に解説していきます。
タトゥー除去を考える際の参考にしてみてください。
目次
1 タトゥー除去方法別、費用の目安
当イセアクリニックでタトゥー除去を行うために必要な費用は下記の通りです。
初診料 |
0円 |
再診料 | 0円 |
YAGレーザー治療 | 11,000円/1㎠ |
PICOレーザー治療 | 18,700円/1㎠ |
タトゥー切除術 | 88,000円~ |
削皮術(10cm×10cm) | 308,000円 |
植皮術(10cm×10cm) |
517,000円 |
全てにおいて税込価格です。
全ての手法において静脈麻酔(33,000円税込)笑気麻酔(税抜3,300円税込)、以外の麻酔アフターケア物品、全て含んだ費用となります。
当イセアクリニックでは、上記のように価格を定めていますが、タトゥー除去の費用はクリニックにより大きな差があります。
なぜならタトゥー除去は自由診療(保険が適応されない治療費が全額自己負担である診療のこと)であるため、費用がクリニックごとに自由に定められるからです。
であれば、安いクリニックの方がいいな・・・。
と思う方もいらっしゃると思いますが、タトゥー除去手術は、例えレーザー治療で同じ機器を使ったとしても施術者の技術が大きな仕上がりの差を産みます。
レーザー治療の場合は、少ない回数でタトゥーをキレイに消すことができるか、またリスクなしで治療完了できるか、
そして切除術や削皮術、植皮術では、術後の傷痕をいかに目立たないようにできるかドクターの技術によって全く異なります。
そういった技術料がタトゥー除去の費用に大きく関わるため、クリニックごとにも大きく差が出るというわけです。
タトゥー除去には大きく分けて4つの方法があります。
- レーザーで消す方法
- タトゥー部分を切除する切除術
- タトゥー部分の皮膚を削る削皮術(別名アブレーション)
- 健康な部位の皮膚を取り、タトゥーがある部分に皮膚を移植する植皮術
このタトゥーを除去する方法により費用は変わります。
一見、費用の掛からない方法の順番はレーザー(YAG)<レーザー(PICO)<植皮術<切除術<削皮術となり、レーザーで消したい!という方も多いと思いますが、タトゥー除去の方法は、自分自身の希望と言うよりもタトゥーの彫り方や大きさにより、適応する除去法が異なります。
タトゥーには大きく分けて自分自身で墨汁と針を使って入れるセルフタトゥー、タトゥースタジオに行きタトゥーマシーンを使用して入れてもらうタトゥー(洋彫り)、彫り師が手で彫って行く刺青(和彫り)の3種類に分けられます。
一般的にセルフタトゥーが一番浅い位置に入れられるため、レーザーで消せる場合が多いですが、タトゥー、刺青はセルフタトゥーよりも深い部分に入れられるため、レーザーで消すことが難しい場合が多くなります。
またそれぞれ、カラータトゥーかそうでないかにより、レーザーの適応も変わってきます。カラータトゥーの場合はピコシュアというレーザーでないと消すことが難しく、黒一色で入れられているタトゥーはYAGレーザーでも適応となります。
また、切除術については、タトゥーがある部分を切除し、周りの皮膚を縫い合わせる方法であるため、周りの皮膚にタトゥーが入っていないことが前提となるため、タトゥーの大きさが切除術の適応になるか否かのポイントになります。
切除術が適応となる症例
※価格はすべて税抜です。
タトゥーを入れた方法と大きさ別適応施術※
1㎠以内 | 50㎠以内 | 50㎠以上 | |
セルフタトゥー |
YAGレーザー PICOレーザー 切除術 |
YAGレーザー PICOレーザー 分割切除術 |
YAGレーザー PICOレーザー 分割切除術 植皮術 削皮術 |
セルフタトゥー (カラー) |
PICOレーザー |
PICOレーザー 分割切除術 |
PICOレーザー 分割切除術 植皮術 削皮術 |
タトゥー(洋彫り) |
PICOレーザー |
PICOレーザー |
PICOレーザー 分割切除術 植皮術 削皮術 |
刺青(和彫り) | 切除術 | 分割切除術 |
分割切除術 |
※部位にも左右されるため、一概には言えません。
同じ彫り方、大きさでも適応する施術がいくつかありますが、施術によって特徴が異なります。
施術方法別特徴一覧
方法 |
レーザー |
切除術 |
削皮術 |
植皮術 |
メリット |
・傷痕が残りにくい |
・1回の手術で完了する ※大きさによって2回以上に分ける場合もある ・必ず消える |
・1回の手術で完了する ※大きさによって2回以上に分ける場合もある ・必ず消える |
・1回の手術で完了する ・必ず消える |
デメリット |
・複数回の施術が必要 ・刺青や店舗で入れたタトゥーは消えない可能性が高い |
・切り傷のような傷痕が残る |
・タトゥーがあった場所にヤケドのような痕が残る ・ダウンタイムが長い(3ヶ月) |
・タトゥーがあった場所にヤケドのような痕が残る ・ダウンタイムが長い(3ヶ月) |
それぞれメリットとデメリットはありますが、費用面にスポットを当てて見てみると、レーザーは1回の施術費用が他の施術と比べ安価ではありますが、繰り返しレーザーを当てる必要が出てくるため、その分費用がかさみます。
また、照射してみないと1回のレーザーでどのくらい消えていくか分からないため、消せるまでの照射回数とスケジュールを始める前に見積もることができないため、例えクリニックに行ったとしても、実際に掛かる費用を算出するのは難しいと言えます。
2 タトゥー除去費用の見積もり方
レーザーでのタトゥー除去を考えている場合、事前に費用を見積もることは難しいとお話しましたが、レーザーでも1回の施術の費用、その他の方法であれば、合計金額を第1章で述べたタトゥー除去費用の平均金額を参考にすると、ある程度予測することが可能です。
2-1 3cm×3cmのタトゥーをレーザーで除去する場合
例えば、3cm×3cmのワンポイントタトゥーであった場合、当イセアクリニックでレーザーで除去しようとすると9㎠99,000円(税込)の費用が掛かり、一見安価なように見えますが、レーザーでタトゥーを除去する場合、最低でも6回の照射が必要になります。
レーザーのみで除去治療を考えている場合、回数が掛かりますので、意外と費用がかさむということが分かります。
もちろん、他の方法と比べると傷痕が残る可能性やダウンタイムが少ないため、レーザーによるメリットも存在します。
2-2 3cm×3cmのタトゥーを切除術で除去する場合
切除術の場合、費用の算出方法が2パターンあります。一つは切除範囲の直径で費用を算出している場合と、縫合跡で費用を算出している方法です。
切除範囲の直径は、下記のように算出します。
また、縫合跡は下記のように算出します。
縫合跡で算出する場合、正方形のタトゥーの場合は、一概には言えませんが、直径の3倍が目安となります。
つまり、3cm×3cmのワンポイントタトゥーであった場合、切除術を用いて除去する場合、切除幅は9cmとなり、当イセアクリニックでタトゥー除去を行う場合は198,000円(税込)の費用が掛かるということになります。
また、切除術で見ておきたいのが、分割切除の必要性です。目安では、タトゥーがある部分を抓んだとき、タトゥーがある部分を抓み切れるかどうかです。つまむことが難しい場合、分割切除といって、まずは抓める範囲を切除し、約3ヶ月後に再度残った部分を切除するといった方法になります。
分割切除では、切除幅が1回目と2回目で異なることもあるため、初回は切除幅9cm、2回目は7cmといったように少なくなる場合もあります。
当イセアクリニックで分割切除を行う場合、2回目を1回目の費用の40%OFFで提供しています。
そのため、1回目の切除幅が9cm、2回目の切除幅が7cmの場合、198,000円(税込)と92,400円(税込)になり合計が290,400円(税込)となります。
2-3 3cm×3cmのタトゥーを削皮術で除去する場合
削皮術(アブレージョン)は1度に広範囲のタトゥーも施術することが可能であるため、タトゥーの大きさのみで費用をある程度見積もることができます。
当イセアクリニックでは、削皮術の費用を10cm×10cmサイズ308,000円(税込)としているため、3cm×3cmですと約三分の一で103,000円前後となります。
2-4 3cm×3cmのタトゥーを植皮術で除去する場合
皮膚移植は太ももやお尻の皮膚を採取し、タトゥーがある部分にかぶせる方法ですので、皮膚の採取のサイズは四角形となります。そのため、下記のイラストのようにサイズを算出し、費用を出していきます。
当イセアクリニックでは、10cm×10cmの費用が517,000円(税込)であるため、3cm×3cmの場合は、約三分の一となり、174,000円前後が植皮術で掛かる費用となります。
3 麻酔、術後のケア用品など+αで掛かる費用
今までタトゥー除去に掛かる費用や算出方法について説明してきましたが、クリニックによっては、+αで掛かる費用が存在します。
主に考えられる費用は麻酔、術後のアフターケアに必要な物品です。
【麻酔】
麻酔は、別料金となっているクリニックも多いため、注意が必要です。
タトゥー除去で使用される麻酔は下記の通りとなります。
- レーザー:局所麻酔・表面麻酔・笑気麻酔
- 切除術:局所麻酔・静脈麻酔・笑気麻酔
- 削皮術:局所麻酔・静脈麻酔・笑気麻酔
- 植皮術:局所麻酔・静脈麻酔・笑気麻酔
【表面麻酔】
3,000円程度で販売されているクリニックが多く、照射する部分に塗布し、30分程度時間をおくことで表面の感覚を麻痺させることができる麻酔です。タトゥーの他にも様々なレーザー治療で用いられます。
【笑気麻酔】
30分3,000円程度の費用であるクリニックが多く、笑気ガスを鼻から吸うことで、酔っ払っているようなふわふわとした感覚になり、痛覚も麻痺させる麻酔です。吸っているあいだはずっと麻酔が効いているため、施術の時間によって費用が変わります。
【局所麻酔】
注射針を使用し、患部周辺に麻酔を注入することで除痛を行います。費用は30,000円~50,000円とクリニックによって差があります。
【静脈麻酔】
静脈麻酔は静脈から麻酔を体内へ注入する方法で使用され、全身麻酔の一種となります。費用は、30,000円~100,000円とクリニックによって差が大きく出る麻酔でもあります。
【アフターケア】
タトゥー除去において、術後のアフターケアで必要な物品は患部を押さえるガーゼ、患部に塗布し炎症を抑える軟膏、ガーゼを抑えておく包帯、内服薬(抗生物質)です。(※レーザー治療の場合は軟膏のみの処方になる場合があります。)
これらは各500円~1,000円程度となり、施術料金に含まれている場合もあります。
当イセアクリニックでは麻酔無料
イセアクリニックでは、麻酔の費用、アフターケア物品の費用を全て0円としています。
費用面での負担を少しでも減らしたく無料とさせて頂きました。
(※笑気麻酔(3,300円/税込)・静脈麻酔(33,000円/税込)別途で料金を頂きます。)
4 タトゥー除去の費用を抑える方法はモニター募集
タトゥー除去の方法別の費用と+αで掛かる費用を説明してきましたが、タトゥー除去は決して安い施術ではありません。できるだけ費用を抑えたい方も多いと思います。
そんなときは、各クリニックの『モニター募集』項目をチェックしてみてください。
タトゥー除去はキャンペーンとして打ち出しを行うクリニックは少ないですが、症例写真や症例数を集めたいクリニックは多いのです。なぜなら、どうしても傷痕が残ってしまうことが多いタトゥー除去、自分のクリニックならタトゥーがキレイに消える!というところアピールしたいからです。
そのため、各クリニックで設けているモニター募集項目をチェックすれば、施術料金を半額以下にできるかもしれません。
5 まとめ
いかがでしたでしょうか。
タトゥー除去の費用は施術ごとに異なり、当イセアクリニックの価格は下記の通りとなります。
※価格はすべて税抜です。
- PICOレーザー 1㎠ ¥11,000(税込)
- YAGレーザー 1㎠ ¥18,700(税込)
- 切除術 1cm ¥22,000(税込)(但し、88,000円(税込)を下回る場合は最低料金88,000円(税込)とする)
- 削皮術 10cm ¥308,000(税込)
- 植皮術 10cm ¥517,000(税込)
しかし、施術は自分自身で選べるわけではなく、セルフタトゥーなのか、タトゥー(洋彫り)なのか、刺青(和彫り)なのか、また、大きさはどの程度なのかによって施術方法が変わってきます。また、麻酔や術後のアフターケアで必要な物品も別途必要である場合があるため、算出する際には頭に入れておかなければなりません。
タトゥー除去は決して安い治療ではありませんが、『施術モニター』などを考慮することで、安くできる場合もあります。
しかし、上記は全て平均値を参考に出した費用となります。そのため、ぜひ、自分自身が算出した費用だけに留まらず、実際にカウンセリングに行き、正確な見積もりをもらいに行きましょう。
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