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専門医が教える!一時的と永久的、2つのタトゥーを消す方法の全て

「タトゥーを消したい・・・」

結婚を控えている。
子供をプールに連れて行きたい。
恋人と別れた。

色々なタイミングでタトゥーを消したいと思うタイミングはあるかと思います。
しかし、タトゥーを消す方法を皆さんはどれだけご存知でしょうか?

何をするのだろうか?簡単だろうか?すぐできるのだろうか?お金が掛かるのだろうか?日常生活に影響はあるのだろうか?

色々な不安や疑問があるかと思います。
今回は、あらゆるタトゥーを除去してきたドクターがタトゥーを消す方法の全てを解説し、一時的に消す方法から永久的に消す方法まで、全てをお伝えします。


1 タトゥーを消すなら治療・手術、一時的に隠すならファンデーション

 

タトゥーを消す方法は、簡単なものではありません。消す場合は、クリニックでの治療または手術が必要となります。
治療または手術の場合、当イセアクリニックでは最低税抜9,800円/(当イセアクリニックの1㎠タトゥーのYAGレーザー治療の価格)から数百万円の費用が掛かる場合もあります。
また、除去できるまでの期間も即日~数年とタトゥーにより様々です。

タトゥーが入っていることが知られてしまったら・・・というような不安を持ち続けている方や、元恋人の名前が入っているから絶対に消しておきたい!と考えている方は消すことが可能な治療や手術を選ぶことをおすすめします。

一方、タトゥーを一時的に消す(隠す)という手段もあります。
一時的に消す(隠す)方法はファンデーションが一般的でファンデーションの中にはパウダーやクリームを直接肌に塗布するタイプから肌色のテープで隠す方法です。

温泉などの入浴施設やプールなどの肌を露出するレジャー施設でもファンデーションで隠せば入れる場所も存在します。

どちらを選ばれるかは、消したい理由や状況により様々ですが、稀に自分自身でタトゥーを消そうとして、タバコの火を押し付けたり、硫酸などの化学薬品を使用したり、カミソリで皮膚を削るといったことを行う人もいますが、絶対にやめてください

タバコの火を押し付ける、化学薬品を使用する方法は皮膚を焼くことにより、火傷跡でタトゥーを消そうという考えかもしれませんが、火傷はもちろん、ケロイド、ひどい場合は皮膚の壊死といったことになりかねません。

また、皮膚を削る方法は医療機関でも用いられますが、それはドクターが行う削皮術というれっきとした医療行為で、詳しい知識や確実な手技が必要であり、医療器具を用いて行うものです。

安易な考えと知識で市販のカミソリやハサミなどを使用して行って良いものではありません。出血多量や感染のリスクを孕んでいます。タトゥーを消そうと考えている場合は、必ずクリニックに相談してください

次の章からは永久的に消す方法と一時的に消す(隠す)方法について詳しく説明していきます。


2  消す場合はクリニックでの治療・手術

永久的にタトゥーを消す場合は、クリニックでの治療、手術が適応となります。術式は4つあり、下記の表はそれぞれ適応するタトゥーをまとめたものです。

 

切除術

植皮術

削皮術

レーザー

部分的なタトゥー

大きいタトゥー(背中一面など)

自彫りのタトゥー

機械彫りのタトゥー

手彫りのタトゥー(刺青)

×

部分的、大きいはタトゥーのサイズを指し、自彫り、機械彫り、手彫りはタトゥーの彫り方を指します。この大きさや彫り方によって適応する術式も異なります。

切除術の場合、タトゥーのサイズが大きいものは1度の手術で除去しきれず、分割切除といって何回かに分けて切除する場合やそもそも切除が適応でない場合があります。

また、彫り方については、それぞれにより除去できる術式が異なります。
自彫りはご自身でマチ針やハリ金などと墨汁を使用し彫ったタトゥーで、一般的に一番浅い層に入っているとされています。

機械彫りはファッションタトゥーとも言われ、タトゥースタジオで彫ったタトゥーを指します。やや深い層(真皮)まで入っています。

手彫りのタトゥーは刺青とも呼ばれ、彫り師によって手で彫ったタトゥーです。最も深い層(皮下組織)に墨が入っているため、レーザー治療での除去は難しいとされています.

タトゥーの深さ

また、次の表はそれぞれの術式の特徴をまとめた表です。

 

切除術

植皮術

削皮術

レーザー

価格※

22,000円/1cm

517,000円/10cm×10cm

308,000円/10cm×10cm

11,000円/1㎠

傷跡

残る

残る

残る

目立ちにくい

期間

最短即日

最短即日

最短即日

数年

ダウンタイム

約1ヶ月

1ヶ月

1ヶ月

2週間

痛み

麻酔と痛み止めでほぼなし

麻酔と痛み止めでほぼなし

麻酔と痛み止めでほぼなし

麻酔でほぼなし

※価格は当イセアクリニックの価格です。すべて税込で表記しております。

価格はどのクリニックにおいてもタトゥーの大きさにより異なります。一般的に小さければ小さいほど価格は抑えられ、大きくなるほど価格も高くなります
また、傷跡(手術跡)は必ず残ってしまうものとして考えた方がよいでしょう。レーザー治療は一番目立ちにくい方法となります。

それぞれの術式により、除去までの期間は異なりますが、レーザー治療は特に期間が長く、数年を要する場合があります。逆にレーザー治療はダウンタイムが最も少なく、日常生活にほとんど影響を出さずに治療することが可能です。

切除術、植皮術、削皮術では、術中は麻酔が効いているため痛みを感じません。術後、麻酔が切れた際に痛みを感じるようになりますが、痛み止めの服用で痛みを緩和できます。

レーザー治療では、治療中は麻酔が効いているため、痛みを感じません。術後も痛みはないため、痛み止めの処方もありません。

次の章から、術式ごとに詳しく説明していきます。

2-1 切除術

当イセアクリニックでタトゥー切除を行った方の症例

症例1

※価格は税込で表記しています。

切除術は、タトゥーを紡錘形に切除し、左右の弧を中心に寄せて縫合する方法です。

単純切除

タトゥーがある部分は皮下組織から取り除くため、どの彫り方のタトゥーでも確実に除去できるという大きなメリットがあります。

また、小さいタトゥーであれば、1度の除去手術でタトゥーを消すことができますが、大きなタトゥーは2回以上の分割切除となり、2回以上の手術が必要となる場合があります。

また、背中一面に広がるタトゥーなどとても大きいタトゥーは切除術が適応にならず、植皮術もしくは削皮術、レーザー治療でタトゥーを消します。

切除術について詳しくはこちら≫

2-2 植皮術

当イセアクリニックでタトゥー植皮を行った方の症例

シート植皮術症例

費用 413,600円(税込)

植皮術は、健康な部分の皮膚をタトゥー部分に移植する方法です。

タトゥー植皮

タトゥーがある部分は一度削り、その上に健康な皮膚を移植する方法で、現在用いられる植皮術はシート植皮とメッシュ植皮があります。

シート植皮は健康な部分の皮膚をそのままタトゥー部分に移植しますが、メッシュ植皮は健康な部位の皮膚をメッシュ加工し、引き伸ばし植皮を行うため、大きいタトゥーでも消すことが可能となります。

切除術が適応にならない大きなタトゥーを消す場合、植皮術が用いられます。

症例解説

植皮術について詳しくはこちら≫

2-3 削皮術

削皮術は、タトゥーがある部分の皮膚を削る方法です。削った部分は新しい皮膚が再生していきますが、火傷を負ったような傷が残ります。

削皮法

削皮術は比較的大きいタトゥーでも一度の手術で消すことが可能であるため、大きいタトゥーを早く消したい場合や、できるだけ費用を掛けずに消したい方に用いられる術式です。

削皮術について詳しくはこちら≫

2-4 レーザー治療

レーザー治療では、色に反応するレーザーの熱と衝撃利用し、タトゥー色素を粉砕し細かくします。色素が細かくなると体内の細胞「マクロファージ」が分解し、体外に排出するという仕組みです。

マクロファージ

メスを使用しない治療法であるため、傷跡が残らないことが特徴ですが、消すまでに時間が掛かる、また、レーザーが色素の入っている部分に届かず、何度照射しても効果が得られない場合も考えられるため、確実に消したい場合には向かない場合があります

レーザー治療について詳しくはこちら≫


3 一時的に隠して消す場合はタトゥー用ファンデーション

タトゥーを一時的に隠す方法は、パウダー、クリームタイプもしくは、テープタイプのファンデーションが挙げられます。現在、ドラッグストアや量販店、通販などの様々なところでタトゥーを隠す専用のファンデーションが販売されています。

また、これらはタトゥーを隠すためだけではなく、アザや傷跡を隠すなどの様々な用途に使用されています。

下記の表はパウダーやクリームタイプとテープタイプのそれぞれの特徴を一覧にした表です。

 

隠れる

持続性

自然さ

パウダー・クリーム

テープ

  • 隠れる

テープタイプでは、肌色のテープをそのままタトゥーに被せてしまうので、パウダーやクリームタイプよりも誰でも簡単にタトゥーを隠すことができます。しかし、テープにはサイズがあり、大きいサイズでも10×14.5cmとなっています。

パウダーやクリームタイプを使用する場合、少し技術が必要となります。
女性の方はご存知かもしれませんが、ファンデーションでシミやそばかす、毛穴を隠すのと同じ要領です。

絵の具で例えると、油性ペンで文字を書いた上に少量の絵の具で色を塗った場合、下の文字が透けて見えますが、絵の具の量が多ければ多いほど下の文字は透けません。
そのため、上手に隠すためにはどのくらいの量を使えば良いのか、塗り方はどうすれば良いのか、などの技術が必要となるかもしれません。

  • 持続性

ファンデーション(パウダーやクリームタイプ)は、汗や水を弾くタイプで衣服のこすれにも強いため、日常生活で落ちてしまう心配はなさそうですが、1日ごとに一度落として塗りなおす方法を推奨しています。

一方、ファンデーションテープは一度剥がれてしまうと再度くっつくことはありませんが、日常生活では1週間の効果が持続します。

  • 自然さ

パウダーやクリームタイプのものもパウダーやクリームタイプのものも数種類の色展開があるので、自分の肌に一番近い色を選択することで、自然に隠すことができますが、テープタイプの物は、近くでみると境目にある網目が見え、不自然だと思われてしまう可能性があります。

パウダーやクリームタイプの方が、より自然に仕上がりますが、少し技術が必要となります。

     

    • 今回比較対象としたタトゥーを隠すファンデーション

    マーシュフィールド SC ボディカバーファンデB(7g) 
    参照:http://www.marsh-field.jp/i/639200

    ファンデーションテープ(傷跡隠しテープ)選べる4色3サイズ お試し(各色1枚ずつ計4枚入) 
    参照:https://foundation-tape.net/


    4 完全にタトゥーをなかったことにするのは難しい

    タトゥーを隠す場合とタトゥーを永久的に消す場合の方法をお伝えしましたが、上記で説明した通り、タトゥーがなかったときの状態に戻すのは難しいと言えます。

    タトゥーを隠す場合はもちろんのこと、タトゥーを消す方法としてお伝えした、切除術、植皮術、削皮術、レーザー治療でも以下の術跡が残る場合があります。

    • 切除術
      メスを入れるので、縫合した跡が残ります。縫合跡は事故やケガの治療跡としてごまかす方が多いです。
    • 植皮術
      採取部分とタトゥー部分に傷跡が残ります。植皮術は火傷治療などでも用いられる手法なので、治療跡としてごまかす方が多いです。
    • 削皮術
      火傷跡のような傷跡が残ります。火傷跡としてごまかす方が多いです。
    • レーザー治療
      一番傷跡が目立ちにくい方法です。色素沈着が残る場合があります。

    5 まとめ

    いかがでしたでしょうか?

    今回はタトゥーを消す方法について、消す方法と一時的に消す方法をお伝えいたしました。

    永久的に消す方法については、切除術・植皮術・削皮術・レーザー治療について説明いたしましたが、タトゥーを消す場合の方法や価格、傷跡、期間やダウンタイムについてそれぞれ違いがあります。

    また、永久的に消す方法を用いても手術跡が残り、完全にタトゥーがなかった状態に戻すことは難しいのです。

    一時的に消す方法では、ファンデーションについてご説明しましたが、消すというよりも隠す方法になりますので、一生隠し続けなければならないということになります。

    どちらの方法が自分の理想に一番近いか、実現できそうか再度よく考え、自分に見合ったタトゥーを消す方法を選択してください。

     

     

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