即日効果を実感できる!?糸でリフトアップする方法を医師が解説!

糸でリフトアップってどんなことをするんだろう・・・?

初めて『糸』という言葉を聞く方は『お裁縫の糸』を思い浮かべる方も多いと思います。

しかし、リフトアップで使用する糸は『外科的手術等の縫合の際に用いる医療用の糸』と同じ素材を使用した、トゲの付いた糸です。

N-cog

この糸をこめかみのあたりから頬のところまで挿入し、トゲを組織に引っ掛けて引っ張り上げることにより、リフトアップが可能となるのです。

初めて糸でリフトアップと聞く方は、『糸が顔の中に入っていて大丈夫なの?』『痛くないの?』『なんだか恐ろしい・・・』とマイナスなイメージを持つ方が多いかもしれません。

しかし実際は、安全性の高い素材で作られた糸を使用した、痛みやダウンタイムの少ないリフトアップ方法なのです。

今回はこの糸でリフトアップする方法について、医師が解説していきます。


1 糸でリフトアップする方法

糸でリフトアップする方法とは、トゲの付いた糸をこめかみから皮下組織の層に挿入することで、トゲを脂肪層に引っ掛け、上に引っ張ることでリフトアップを実現する方法です。

糸でリフトアップする方法

糸は針を用いて皮下組織に入れるため、挿入部分は切らずに(メスを使わずに)リフトアップができる方法であり、切らないフェイスリフトとも呼ばれています。

下記の症例はNcog(ニュートンコグ)という糸をこめかみからほうれい線に向かって挿入し、リフトアップした症例です。

術前から見ると術後10日後と1ヶ月後の写真は、頬の部分が引きあがり、ほうれい線が浅くなっていることが分かります。

施術

皮下組織にトゲの付いた糸を挿入し、リフトアップする

糸の種類

Ncog(ニュートンコグ)

挿入した本数

左右5本ずつ(計10本)

料金

220,000円(税込)

リスク

アレルギー・感染・糸の露出

副作用

赤み・腫れ・内出血

上記の症例は、ほうれい線を改善した症例となりますが、糸を使用したリフトアップでは、入れる部位や引き上げる方向によって様々なリフトアップが実現可能となります。

例えば、こめかみよりやや上から挿入し、引き上げることでフェイスラインを引き上げることができます。

また、口角下から耳の方向に引き上げることによって口元のたるみ(マリオネットライン)の改善が可能です。口角上からこめかみに引き上げるとほうれい線が改善できます。


2 リフトアップに使用する糸の種類

ひとくちに糸といってもリフトアップで使用する糸は多くの種類があります。

まず大きな分類として、溶ける糸と溶けない糸に分けられます。

溶ける糸とは、外科手術等にも使用され温度により二酸化炭素(炭酸ガス)と水に還元される特性を持っており、人間の体温35℃~37℃程度で徐々に溶けていきます。溶けない糸とは、その名の通り皮下に一生残り続ける糸のことをさします。

つまり、効果の持続期間に大きな違いがあり、溶ける糸では6ヶ月~3年、溶けない糸は約3年~半永久的の効果が持続します。溶けない糸の方が、効果が半永久的に続くためメリットが大きいように見えますが、糸を挿入したとしても加齢とともに皮膚はたるんでいくため、その都度たるんできた部位に対し糸を挿入していける溶ける糸の方が、適材適所に対処できます。

結果的にたるみに最適なアプローチができるため、当イセアクリニックでは溶ける糸を推奨しています。

また、溶ける糸の中にも様々な種類がありますが、当院では中でもNcogスパイラルを用いたリフトアップ治療を行っています。

Ncogスパイラルは外科手術や歯科治療の縫合にも用いられる溶ける糸で効果が6ヶ月~1年ほど続きます。引きあがりが強い上に安全性も高く、違和感が少ないPDOという素材を使っている糸です。

また、Ncogスパイラルには引き上げ効果以外のもう一つの特徴があります。
Ncogスパイラルは挿入時と溶けるときに創傷治療の過程によりコラーゲンが生成され、ハリや弾力が生まれます。

そのためリフトアップ効果だけでなく、美肌効果も期待できるのがNcogスパイラルなのです。


3 リフトアップ効果の持続期間

当クリニックで使用している『Ncogスパイラル』は6ヶ月~1年の持続効果があります。しかし6ヶ月~1年効果が続き、突然プッツリと切れるわけではなく、6ヶ月後から徐々に効果がなくなり、1年後には糸の入っていない元の状態に戻っているようなイメージです。

そのため、リフトアップ効果は約6ヶ月~1年と考え、効果を持続させるためには、6ヶ月~1年に1回の間隔で糸を入れる必要があります。


4 糸治療の費用は220,000円が目安

当院では、Ncogスパイラルを1本22,000円としているため、10本(左右5本ずつ)使用すると220,000円を目安としています。
※税込価格

糸は1本からでも挿入は可能ですが、フェイスラインやほうれい線などのたるみの症状が現れている場合は、片側5本以上の挿入で効果が発揮できるものとイセアは考えています。

そのため、1回の治療で掛かる費用は220,000円(税込)、入れる糸の本数が増えると1本22,000円(税込)が追加されます。10本(左右5本ずつ)というのは、あくまでも目安であり、入れた方が良い本数はお悩みの部位や症状によって異なります。

 4-1 たるみの状態によって最適な糸の本数は変わるため金額も変わる

入れる糸の本数により引き上げる力が変わるため、本数次第で軽度~重度の様々なたるみの治療が可能となります。

但し、たるみが強ければ強いほど多くの糸を入れた方が効果を発揮するため、費用も多くの糸を入れることにより高くなっていきます。


5 糸治療のダウンタイム

糸治療はダウンタイムが少ない治療です。

なぜなら切開をしていないからです。

フェイスリフトの手術の場合、皮膚切開が長く、組織の剥離範囲が大きくなるため、腫れや内出血が目立ちやすくダウンタイムが長くなります。

下記の症例はNcogスパイラルの治療を行った方の症例となります。

術直後も赤みとむくみが出ていますが、大きく腫れているといったことはなく、麻酔にいよる影響なので数時間で治まります。麻酔によるむくみは強いですが、翌日には解消している場合がほとんどです。

また、翌日も若干腫れは残りますが、ほとんど術前と変わらない状態となります。1週間経つと腫れやむくみが解消され、見た目には全く気付かないくらいまで回復します。

このように糸による治療はダウンタイムがとても軽い治療となります。

また、生活の制限もほとんどなく、施術翌日までは、血流を促進する行動(入浴や激しい運動、サウナ、飲酒など)は避けていただきますが、施術当日より糸を入れた挿入部分さえ濡らさなければ、シャワーや洗顔、メイクなどは可能となります。

ダウンタイム


6 糸治療のリスク・副作用

糸治療のリスクはアレルギー・感染・糸の露出、副作用は浮腫み・赤み・腫れ・内出血などです。

・アレルギー

異物反応によるアレルギーが考えられます。
強い赤みや痒みなどが症状として現れます。アレルギーを発症した場合は内服薬による治療を行う、もしくは糸を取り出すといった手術を行います。

・感染

挿入部分を清潔にしていなかったり、施術に使用する器具が清潔でない場合、感染のリスクが高くなりますが、患部の消毒や使い捨ての器具を使用する、施術室を清潔に保つといった当たり前のことを徹底して行うことで、感染のリスクを低くすることができます。

・糸の露出

挿入後、余分な糸を切る取る際に、皮膚ギリギリのところで糸を切り、皮膚に埋め込むような処置を行わないと、糸が露出してしまう場合があります。医師の手技の問題になりますが、再度糸を切り取ることで改善されます。

・腫れ

術後は腫れの症状が糸を入れた部分全体に起こります。よく冷すことで早めに改善されますが、軽い腫れが1週間程度は続く可能性があります。
但し、パンパンに腫れるということは少なく、上記の経過症例で紹介したような軽い腫れが出る程度です。

パンパンに腫れてしまっているといった場合は、上記で説明したアレルギー反応や感染の可能性があるため、再度医師に診察してもらいましょう。

・内出血

糸を挿入した部分に軽い内出血が生じる場合があります。内出血は2週間程度で改善していきます。


7 糸治療の痛み

糸治療は、局所麻酔を用いて施術を行うため、施術の痛みはほとんどなく、術後も痛み止めの服用で緩和できる程度の痛みとなります。

さらに、イセアでは糸治療を行う際、局所麻酔の痛みを緩和させるためにまずは笑気麻酔を行います。

局所麻酔は注射で麻酔薬を注入するため、注射の針による痛みや麻酔が皮膚に注入されるときの浸透圧による強い痛みを感じます。
笑気麻酔とは鼻や口から笑気ガスを吸入する麻酔です。笑気ガスを吸い込むとふわふわとした気分になり、局所麻酔の痛みを緩和することができます。

笑気麻酔が効いてから、局所麻酔を行います。糸を挿入する部位全てに局所麻酔を注射し、糸を挿入する際の痛みを緩和することができます。局所麻酔が効くと痛みの感覚がなくなるため、痛みは感じません。

術後、麻酔が切れると痛みを感じる場合がありますが、痛み止めを服用すれば軽くなりますので、痛みで眠れないほどではありません。

その後、個人差がありますが、3日間程度痛み止めを服用する期間が続きます。
3日後以降は触ると痛い、違和感があるといった期間が1週間~2週間ほど続き、1ヶ月程度で馴染んできます。


8 糸治療と併用して効果を高められる治療

糸治療と併用して効果を高められる治療が、ヒアルロン酸注入治療です。

ヒアルロン酸とは、元々体内に存在する保湿成分です。制剤として使用されているヒアルロン酸を大きなシワやくぼみに注入することで皮膚をフラットに近づけます。

注入

糸で改善が不十分であったくぼみや、大きなシワに対してヒアルロン酸注入を行うことで、リフトアップの相乗効果を得ることができます。


9 イセアの糸によるリフトアップ治療

イセアの糸治療は、『始めやすく続けやすい』をコンセプトとしています。

・始めやすさ
Ncog
スパイラルをどのクリニックよりも始めやすい価格22,000円(税込)/本で提供しています。
この料金には麻酔代や施術後に処方する痛み止めなどの処方代も含まれております。

また、痛みが不安で施術に踏み切れない・・・といったご意見も考慮し、笑気麻酔と局所麻酔を併用することで、痛みを軽減した糸治療を行っています。

・続けやすさ
イセアでNcogスパイラルを受けていただいた方には2回目以降の治療が18,700円(税込)/本で受けていただくことができます。


10.まとめ

いかがでしたでしょうか?

糸でリフトアップする方法とは、トゲの付いた糸を皮下組織に挿入し、トゲを組織に、引っ掛けて引っ張りリフトアップする方法です。

糸は左右5本ずつが目安で、金額でいうと220,000円(税込)/10本となります。

糸は6ヶ月~1年ほどで溶けてなくなるため、効果の持続期間も同じくらいです。そのため、6ヶ月~1年に1回入れ続けることでリフトアップ効果を持続できます。

糸治療のリスクはアレルギー・感染・糸の露出、副作用は腫れ・内出血などです。副作用は12週間で収まります。何らかの症状が現れた場合は、クリニックで適切な対処を行い改善できます。

糸の治療効果を高める方法としてヒアルロン酸注入が挙げられます。

このようにリフトアップは手軽に効果を出すことのできる治療となります。みなさんもぜひ糸治療を体験してみてください。

 

バレずに・切らずに即効でたるみを改善 糸治療

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