目の下に溜まっているくろ~いクマ!
スキンケアでもマッサージでも治らないこの頑固な黒クマをもう思い切って治療したい!
そう決意を固めたアナタ。
でも黒クマ治療っていったいどんなことをするんだろう?と疑問が多いのではないでしょうか?
そもそも黒クマとは、目の下の脂肪のたるみが原因で影ができてしまい、目の下が黒っぽく見えることから黒クマや影クマと言われています。
つまり、目の下のたるみと同じ症状で、黒クマ治療=目の下のたるみ治療なのです。
それでは、目の下のたるみはいったいどんな治療をするのか?と言うことになりますが、結論から言ってしまうと、医療機器でで脂肪を蒸散させる方法と切開して直接脂肪を取る・移動させる方法になります。
なるほど、少し怖いな・・・
と思った方こそ本記事を読んで見てください。
黒クマ治療を検討されている方の参考になると思いますよ。
目次
1 黒クマは『切らない方法』と『切る方法』選んで治療できる
黒クマは眼窩脂肪(がんかしぼう)と呼ばれる脂肪の突出が原因ですので、この眼窩脂肪を除去する治療を行います。
黒クマ治療法としてメスを入れない美容皮膚科的治療とメスを使った美容外科的治療の2種類があります。
簡単に説明すると、メスを入れずにじわじわと治していくかメスを入れて早く治すかの違いになります。
以降、メスを入れない美容皮膚科的治療を切開しないという意味で『切らない黒クマ治療』、メスを使った美容外科的治療を『切る黒クマ治療』を呼び、それぞれどのように治療していくのか紹介します。
『切らない黒クマ治療』では、主に『アグネス』を使った医療機器を使用しています。
また、『切る黒クマ治療』では『下眼瞼脱脂術(かがんけんだっしじゅつ)(経結膜法(けいけつまくほう))』を用い、黒クマを治療していきます。
二つの治療法はメリット・デメリットや違いは下記の通りです。
|
アグネス |
下眼瞼脱脂術(経結膜法) |
メリット |
切開しない |
確実な効果 |
デメリット |
効果に個人差がある |
切開する(表に傷は残らない) |
施術回数 |
1回~(症状によって異なる) |
1回 |
切開しないことを第一に考えるのであれば、『アグネス』を選択することが最善とされ、切開しても良いので確実に治療したいと考える場合は、『下眼瞼脱脂術(かがんけんだっしじゅつ)(経結膜法(けいけつまくほう))』が効果的な治療法となります。
次の章からは、上記の内容を詳しく説明していきます。
1-1. 切らない黒クマ治療『アグネス』
切らない黒クマ治療では、主にアグネスのエネルギーを用いた医療機器を使用し、黒クマを治療していきます。極細の針を黒クマ部分に刺し、脂肪層に直接アグネスのエネルギーを加えることで、脂肪を焼灼し、蒸散・収縮させることで効果が期待できます。
【アグネスのリスク】
レーザー治療のリスクはヤケドです。熱を加える施術であるため、ヤケドのリスクがあることは認識しておきましょう。
クリニックで施術を受ける際は、リカバリーをしてくれるクリニックを選んでください。
1-2.切る黒クマ治療『下眼瞼脱脂術(経結膜法)』
切る黒クマ治療として用いられる手術は脱脂術です。下眼瞼脱脂術(かがんけんだっしじゅつ)や経結膜脱脂術(けいけつまくだっしじゅつ)と呼ばれる場合もあります。
下のイラストのようにあっかんべーをしたときに出る目の下の粘膜部分を切開し、脂肪を直接取り除く手術です。
一見、複雑な治療に見えますが、粘膜部分を切開するため、傷跡が表面に残らず、一度に確実な脂肪の除去ができることから、早く確実に黒クマを治療したい方にオススメの手術です。
【脱脂術の効果】
上記の症例は、当イセアクリニックで下眼瞼脱脂術を行った方の術前と3ヶ月後の症例になります。
正面から見た写真と横からみた写真がありますが、どちらの目の下のふくらみが取れ、黒クマが改善していることが分かります。また、傷跡も全く見えません。
【脱脂術のリスク】
血腫(血が一箇所に固まってしまうこと)や感染のリスクがあります。
切開の際に血管を傷つけてしまい、縫合の際に体外に出るはずだった血が中で留まってしまうことで血腫ができてしまいます。血腫ができてしまった場合は取り除く再手術が必要です。
また、感染については、清潔な環境で清潔な器具で手術を行うことはもちろんですが、ご自身でも手でむやみに患部こすらない等の患部を清潔に保つよう気を付ける、処方される抗生物質をしっかり服用するなどで予防することができます。
2 脂肪のたるみと皮膚のたるみを併発した黒クマの治療法
前章までは、眼窩脂肪が突出した場合の黒クマの治療法を紹介しましたが、黒クマは、脂肪が突出した場合に皮膚のたるみが加わって合併している場合も考えられます。
その場合は、脂肪の除去と皮膚のたるみを同時に除去していかなければなりません。
この脂肪の除去と皮膚のたるみの複合症状も『切らない治療』と『切る治療』の2種類の治療法があります。
下の表は『切らない治療』と『切る治療』を比較した表です。
術式 |
アグネス+ウルセラ+タイタン+ジェネシス |
下眼瞼脱脂+下眼瞼除皺術(かがんけんじょすうじゅつ) |
治療の種類 |
切らない治療 |
切る治療 |
メリット |
切らない |
確実な効果 |
デメリット |
効果が出ない場合もある |
切開する(表に傷が残る) |
2-1.切らない脂肪のたるみ+皮膚のたるみ治療『アグネス+ウルセラ+タイタン+ジェネシス』
脂肪にアプローチをするアグネスに加え、ウルセラ、タイタン、ジェネシス治療を加えたプランです。
下記の表はそれぞれのアプローチ場所、治療効果、必要治療回数や照射間隔を示した表です。
|
アグネス |
ウルセラ |
タイタン |
ジェネシス |
アプローチ場所 |
脂肪層 |
筋膜 |
真皮 |
表皮 |
治療効果 |
脂肪を蒸散 |
引き締め |
真皮のハリ |
表皮のハリ |
照射間隔 |
2~3ヶ月 |
半年~1年 |
1ヶ月 |
1ヶ月 |
まず、アプローチされる場所ですが、下記のイラストのようにアグネスが一番深く、ジェネシスが一番浅い層に作用します。
皮膚のたるみに対し、超音波を加えて照射することにより、皮膚ハリを取り戻す治療を行うため、皮膚のたるみの改善にも効果的です。
【ウルセラ・タイタン・ジェネシスのリスク】
ウルセラは熱が筋膜に作用する仕組みを持っているので、ヤケドのリスクがあるだけでなく、神経の麻痺といったリスクがあります。
タイタン・ジェネシスはほとんどリスクのない治療法です。まれにヤケドのリスクが考えられますので、ヤケドのリスク、神経麻痺のリスクに対し、最後まで責任を持って治療してくれるクリニックを選びましょう。
2-2. 切る脂肪のたるみ+皮膚のたるみ治療『下眼瞼脱脂術(かがんけんだっしじゅつ)+下眼瞼除皺術(かがんけんじょすうじゅつ)』
切る脂肪のたるみ+皮膚のたるみ治療は、前章で説明した脱脂術に加え、下眼瞼除皺術を行います。下眼瞼除皺術とは、たるんだ皮膚を切除し、縫い寄せる方法です。
このイラストのように表面を切開し縫い寄せる方法ですので、クリニックでは、できるだけ傷跡が残らないようキレイに切除、縫合していきますが、経結膜脱脂のように全く傷跡が残らない治療として断言することはできません。
【下眼瞼除皺術の効果】
脱脂術と同様、一度の手術で効果が期待できます。
また、脱脂術と下眼瞼除皺術は同時に手術を行うことが可能なので、脂肪と皮膚両方を一度の手術で除去できるため、2度手術が必要といったことはありません。
【下眼瞼除皺術のリスク】
下眼瞼除皺術のリスクは、脱脂術と同様、血腫や感染のリスクが考えられますので、アフターフォローもしっかり行ってくれるクリニックを選びましょう。
3 脂肪のたるみと目の下の凹みを併発した黒クマの治療法
脂肪のたるみと目の下の凹みが併発している場合は、脂肪を取り除くのではなく、凹み部分に脂肪を移動させる方法が適応となります。
黒クマの中でも眼の下の脂肪によるふくらみと凹みでお悩みの方に適応する術式です。
眼窩脂肪移動術(がんかしぼういどうじゅつ)といって、ハムラ法と呼ばれる場合もあります。
黒クマ部分を切開し、脂肪を眼窩下縁に移動させる方法です。
【ハムラ法の効果】
脱脂術と同様、一度の手術で効果実感が可能な方法ですが、下まつげのすぐ下を切開するので表から傷跡が残る手術です。
【ハムラ法の費用】
眼窩脂肪移動の費用もクリニック毎に異なります。当イセアクリニックは両目¥349,800(税抜)で行っております。
【ハムラ法のリスク】
脱脂術と同様、血腫や感染のリスクが考えられます。
再手術や内服薬の処方などアフターケアもしっかりと行ってくれるクリニックを選びましょう。
【ハムラ法の痛み】
ハムラ法では、脱脂術と同様に、必ず局所麻酔を使用しますので、術中の痛みは感じません。また術後は痛み止めが処方されますので、服用をすることで痛みは軽減されます。
【ハムラ法のダウンタイム】
ハムラ法を行った1週間は腫れや内出血が続きますので、血行を良くする行動は避けましょう。
また、ハムラ法独特の副作用として、脂肪を移動した部分に硬さが出ることもありますが、1ヶ月以内には落ち着いてきます。また、全ての腫れが取れるまでは1ヶ月ほど掛かります。
4 黒クマが治療できるのは美容クリニック
前章までに説明した施術は全て美容皮膚科、ないし美容外科で行っている施術であり、保険診療で受けられる治療ではなく、自由診療となります。
保険診療と自由診療の違いは、疾患であるかないか、仕上がりをキレイに見せるかどうかの違いです。そのため若返りや美容を意識した治療は自由診療に振り分けられます。
5 黒クマの症状と原因
黒クマの原因は、眼窩脂肪のたるみですが、なぜ眼窩脂肪がたるんできてしまうのかと言うと、眼輪筋の衰えが大きく関係しています。
眼輪筋とは、眼の周りを覆っている筋肉のことで、体の部位と同様、加齢やいつもスマホやPCを見るような下を向いている状態の姿勢の悪さ、コリやむくみが衰えの原因となります。
黒クマがうっすらと浮かんでくるようになったら、眼輪筋を鍛える動きをしたり、姿勢を正したりすることで負担を軽くしてあげましょう。
詳しくは『美容外科医が教える!目の下のたるみ2つの原因と3つの解消法』の記事をご覧下さい>>
6 まとめ
いかがでしたでしょうか?
黒クマ治療とは、眼窩脂肪を除去する治療を行います。
当イセアクリニックでは『切る治療』と『切らない治療』を設けており、この二つは、下記のようにメリット・デメリットが別れているため、ご自身でご希望の方法を選択することができます。
- 切開をするが早く確実に治る治療法
- 切らない治療でじわじわと治していく方法
また、黒クマには脂肪のたるみと皮膚のたるみが合併して存在している場合があるので、その場合は、手術を組み合わせて治療していかなければなりません。
レーザー治療ではアグネス・ウルセラ・タイタン・ジェネシス、手術を伴う治療では、脱脂術もしくはハムラ法に加え、下眼瞼除皺術が必要です。
これらは美容皮膚科ないし美容外科で治療を行います。また、当イセアクリニックでは、単体治療や組み合わせ治療のプランを設けておりますので、黒クマでお悩みの方はぜひ後相談下さい。
黒クマを治療して、何度でも鏡の見られる素顔にしましょう!
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