
肝斑やしみといった肌の悩みを改善すべく治療を探しているとき、レーザートーニングという言葉に出会った経験があるのではないでしょうか。
レーザートーニングは、肝斑やニキビ跡の色素沈着、くすみなどに効果的な
レーザー治療のことですが、
「そもそもトーニングってなんだろうか・・?」
トーニングとは、肌の色ムラや肌の機能を「調整する」ことをいいます。
美容成分でもなければ、医薬品でもなく、症状のことでもありません。
この記事では、トーニングの種類とそれぞれのトーニングとしての役割をご紹介していきます。
「レーザートーニングの治療が気になるけれど、トーニングの正体が分からずにモヤモヤしていた」「トーニングを美容成分や医薬品のことだと思っていた」など当てはまる方は、是非この記事を読んで、トーニングに対する理解を深めてみてください。
目次
1 トーニングとは
トーニングとは、「調整する」意味を持ちます。
美容でのトーニングは「肌の色調を整える」「乱れた肌の機能を整える」ものを示します。
トーニングという美容成分や症状名などではありません。
トーニングは、身近なセルフケアから美容クリニックの治療で行うものまで幅広く存在します。
セルフケアとして行うトーニングは「肌の色ムラを整える」コンシーラー、コントロールカラーなどの化粧アイテム、また、「乱れた肌の機能を整える」トーニングローション、トーニングクリームなどといったスキンケアアイテムが挙げられます。
美容クリニックで行うトーニングは、レーザートーニングという肝斑やしみ、くすみによる「肌の色ムラを整える」効果を発揮するレーザー治療が挙げられます。
2 トーニングの方法と種類
トーニングの方法にはさまざまな種類があります。
2章では、「セルフケアで行うトーニング」「治療で行うトーニング」を紹介していきます。
2-1 セルフケアで行うトーニング
セルフケアで行うトーニングを4つ紹介していきます。
2-1-1コントロールカラー
コントロールカラーは、肌の色を整えてくれる化粧アイテムです。
血色の悪さ、くすみ、赤み、黄色みなどといった肌の悩みを補色で解消してくれます。
例えば、青白く血色が悪く見えてしまう肌の方は、血色の良いピンク系のコントロールカラーを用いることで青白い肌から健康的で血色の良い肌を手に入れることが出来ます。
このように、青白い肌の人は血色感を与えるピンク系の色をコントロールカラーで補うことで肌の色の調整をしてくれます。
2-1-2コンシーラー
コンシーラーは、目の下のクマやくすみなどの悩みを隠すための化粧アイテムです。
隠すといっても、クマやくすみにコンシーラーを塗ることで、肌の色を統一できるよう調整しています。
目の下のクマを例えて説明をすると、目の下のクマの種類の1つである「青クマ」の主な原因は血色不良です。血色が悪いため、血色がよく見える赤・オレンジ系のコンシーラーを用いることで、青クマを隠す効果はアップします。
2-1-3トーニングローション
トーニングローションとは、開いた毛穴や乾燥した肌の乱れを整えてくれる化粧アイテムです。トーニングローションで乱れた肌にうるおいやハリを与えることで、毛穴が引き締まり、みずみずしい肌にしてくれます。
2-1-4トーニングクリーム
トーニングクリームとは、肌の悩みを改善してくれるクリームです。ボディ用、フェイス用などさまざまな種類があります。
ボディ用だと、肌の乱れによるたるみを整え、引き締めてくれる効果があります。
また、フェイス用の中で、肌のトーンをワントーンあげてくれるトーニングクリームが存在します。くすんだ肌にクリームを塗ることで、肌のくすみや黒ずんだ部分を明るい肌へと調整してくれます。
2-2 治療で行うトーニング
治療で行うトーニングではレーザートーニングが挙げられます。意外と見たり聞いたりすることが多いのではないでしょうか。どんなトーニングなのか紹介します。
2-2-1レーザートーニング
レーザートーニングとは、肝斑やくすみ、ニキビ跡の色素沈着に効果的なレーザー治療法です。
2種類のレーザー波長を用いることで、治療が難しかったとされる肝斑にも効果を発揮するレーザー治療法です。肌の色ムラを調整し、ハリを与え透き通るような肌へと整えてくれます。
3 効果を一番発揮するトーニングはレーザートーニング
トーニングの種類を説明してきましたが、トーニングとしての効果を1番発揮するものは、レーザートーニングです。
2-2でも説明したように、レーザートーニングは肝斑やニキビ跡の色素沈着、くすみに効果的です。
肝斑・ニキビ跡の色素沈着・くすみそれぞれにどのように効果を発揮しているのか、説明をしていきます。
▼肝斑
肝斑の主な原因は、紫外線はもちろんのこと、女性ホルモンのバランスが影響しているといわれています。
肝斑は紫外線が原因とされるしみとは治療が異なります。
しみ治療は、しみの原因とされるメラニン色素をレーザーで破壊することで改善するものですが、肝斑の場合、レーザーを当てることで、メラノサイト(メラニン生成をする細胞)を活性化してしまうため、余計に悪化してしまうとされており、レーザーでの肝斑治療を行うことができませんでした。
通常のレーザーは、上記画像のように中心部のレーザーの力が強く、中心部から離れていくにつれ、レーザーの力が弱いものです。
それに比べ、レーザートーニングは、上記画像のようにレーザーの力にムラがなく、均一に照射することが可能です。
短い照射時間かつ周辺組織へのダメージが少ないため、メラノサイト(メラニンを生成する細胞)を刺激することなく肝斑にアプローチをすることができます
メラノサイトを刺激してしまうことで逆に悪化してしまうとされていた肝斑に最も効果的とされている唯一のレーザー治療法ともいえます。
▼ニキビ跡の色素沈着
ニキビ跡の色素沈着とは、ニキビができていた部分に色素沈着が生じてしまう症状です。
ニキビができてしまったダメージを回復しようと肌の細胞が活発化する時に、メラノサイトも一緒に活性化してしまい、メラニン色素が増生され、色素沈着が生じます。
レーザートーニングでは、肝斑と同様、メラノサイトを刺激することなくメラニンだけを破壊することが可能なため、ニキビ跡の色素沈着にも効果を発揮します。
▼くすみ
くすみの原因は、紫外線や乾燥が挙げられます。
1つ前の、しみに対するアプローチ方法と同様に、レーザートーニングは2種類の波長のレーザーを用います。532nmは、紫外線によるメラニン活性化に対して効果的であり、1064nmは皮膚の中の深いところにまで作用します。1064nmは、水分を吸収しやすい波長であり、肌にハリをもたらしてくれる効果が期待できます。そのため、くすみの原因とされる紫外線・乾燥をしている肌に効果を発揮します。
4 イセアクリニックのレーザートーニング
当イセアクリニックでは、レーザートーニングの治療を行っております。
韓国のルートロニック社が開発したスペクトラトーニングとアメリカのキャンデラ社が開発したピコトーニングの2種類があります。
効果や費用、ダウンタイムなどを下記表にまとめました。
当イセアクリニックでは、レーザートーニングを含んだ複数施術から患者様の肌の悩みに適したものを選択できる組み合わせ治療プランもご用意しております。
5 まとめ
いかがでしたでしょうか。
- トーニングは肌の色ムラや乱れた肌機能を「調整する」ものを示す
- トーニングはセルフケアから美容クリニックでの治療として行うものまで幅広く存在する
- トーニングとしての機能を1番発揮するものはレーザートーニング
上記内容を本記事では説明してきました。
トーニングの意味を理解することで、レーザートーニングやトーニングローションなどといったものに対する理解を深めるお手伝いができたのであれば幸いです。
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