
「二重になりたい!」と思い、手術を検討しているあなた。二重整形には大きく分けて「埋没法」と「切開法」の2つがあるのをご存知でしょうか。
埋没法とは医療用の針と糸を使い、まぶたを縫い留めることで二重にするプチ整形です。わずか10分程度の手術で自然な二重にすることが期待できますが、まぶたが厚い方や幅の広い二重を希望される方は糸が取れて元のまぶたにもどってしまう可能性があります。
一方、切開法はまぶたにメスを入れ、必要な処理を行ってから糸で縫合する方法です。一度手術をすれば半永久的に二重を維持することが期待できますが、その反面、傷跡が残ったり元には戻しにくいというデメリットもあります。
「どちらも二重にする目的は一緒なのに、一体何が違うの?」
「メリットとデメリットは?」
「どっちを選べばいいの??」
そんな埋没法と切開法のギモン、2つを比較しながら詳しく解説していきます。
目次
1 二重整形は大きく分けて「埋没法」と「切開法」の2つ
二重整形の「埋没法」と「切開法」にはどのような違いがあるのでしょうか。
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埋没法 |
切開法 |
手術方法 |
医療用の針と糸で二重を作る |
まぶたをメスで切開して二重を作る |
メリット |
・糸を外せば元に戻せる(但し経過期間による) |
半永久的に二重にできる |
デメリット |
糸が取れる可能性がある |
元のまぶたには戻しにくい |
持続性 |
いずれ取れる可能性がある |
半永久的 |
価格 |
埋没法ベーシック¥77,000(税込)~ |
¥242,000(税込)~ |
手術時間 |
10分程度 |
60分程度 |
ダウンタイム |
1週間程度 |
2週間程度 |
完成までの期間 |
1か月程度 |
3か月~6か月程度 |
次の章で詳しく解説していきます。
2 埋没法
こちらは当院の埋没法で二重にした方の症例写真です。埋没法にについて詳しくご説明していきましょう。
2-1 手術方法
埋没法の手術は、メイクを落とした状態で行います。消毒をし、クリームや目薬タイプの表面麻酔をしたあと、まぶたの表と裏に注射で局所麻酔をします。
麻酔が効いたら、医療用の針と糸でまぶたを縫い留めていきます。まぶたの状態や、希望するデザインによって留める糸の数が変わり、「2点留め」や「3点留め」などがあります。
埋没法の手術は10分程度で終了し、手術の後はそのまま帰宅することができます。不安な点などがなければ術後の通院も必要ありません。
2-2 メリット
埋没法のメリットとして、糸を外せば元のまぶたに戻ることが挙げられます。二重の幅が気に入らなかったり、二重にしたことを後悔してしまった場合などに糸を外すことができます。ただし、手術から2か月以上経過すると二重の線が跡になり、完全に元のまぶたに戻らない可能性があります。
2-3 デメリット
埋没法のデメリットは糸が外れてしまう可能性があることです。埋没法の手術は複数回受けることが可能ですが、2度やり直しても外れてしまう場合は何度やり直しても外れてしまう可能性が高いので、切開法を検討したほうが良いでしょう。
2-4 持続性
埋没法はまぶたを糸で留める方法なので、糸が緩んだり取れたりすると元のまぶたに戻ったり、二重のラインが薄くなったりします。一般的に、まぶたの厚い方や、幅の広い二重を希望した方は外れやすい傾向にあり、早い人では半年もたずに取れてしまうケースもあります。しかし、10年以上埋没法で二重を保っている人もおり、持続期間にはかなり個人差があります。
2-5 価格
埋没法は、メスを用いず短時間で終わる手術のため、切開法に比べると費用が安い傾向にあります。糸を何点留めるか、万が一糸が外れてしまった場合の保証をつけるかなどによって、複数の価格設定を設けているクリニックもあります。
当院の埋没法は、「埋没法ベーシック(¥77,000)」・「埋没法ベーシック1年保証つき(¥99,000)」の2つからお選びいただけます。
また、まぶたが厚い方、埋没法が取れてしまうのが心配な方のために、通常の埋没法よりも取れにくい「埋没法ダブル(¥165,000)」や「埋没法プレミアム(¥198,000)」をご用意しております。
※価格は全て税込です。
2-6 手術時間
手術の前にカウンセリングを行い、希望のデザインを伺ったり、まぶたの状態を見て、実際にどんな仕上がりになるかシミュレーションを行います。ドクターと患者様の間でしっかりとデザインの確認を行ってから手術が始まります。
カウンセリングや麻酔の時間を除くと、埋没法の手術は10分程度で終わります。
2-7 ダウンタイムは1週間程度
埋没法・切開法ともに、術後は必ずまぶたが腫れや内出血といった症状が現れます。こういった症状が落ち着き、日常生活に戻れるまでの期間を「ダウンタイム」と言います。
埋没法は術後3日程度が腫れのピークとなり、徐々に落ち着いていきます。術後約1週間ほど経てば腫れはある程度落ち着き、内出血もメイクで隠せる程度になります。
2-8 完成までは約1か月
手術直後はまぶたが腫れるため、二重の幅が希望よりかなり広い状態になります。腫れは徐々に落ち着いていき、最終的に二重の幅が安定するまでは約1か月ほどかかります。
3 切開法
こちらは当院の切開法(全切開法)で二重にした方の症例写真です。埋没法では難しい幅の広い二重も、切開法では可能です。
切開法にについて詳しくご説明していきましょう。
3-1 方法
切開法は二重のラインをメスで切開し、脱脂等必要な処理を行ってから糸で縫合する方法です。まぶたを3~4cmほど切開する場合を全切開法、1~2cmほど切開する場合を小切開法(部分切開法)と呼び、どちらの手術が適しているかはドクターの判断によります。
3-2 メリット
いつか取れてしまう可能性のある埋没法と違い、半永久的に二重を維持することが期待できるのが切開法のメリットです。
3-3 デメリット
切開法のデメリットは、一度手術を受けると元のまぶたには戻しにくいということです。埋没法と違って修正が非常に困難であり、手術の度にまぶたに傷跡が増えるというリスクもあるため、慎重な判断が必要です。
3-4 持続性
切開法は一度手術を受ければ半永久的に二重を維持することが期待できます。
3-5 価格
メスを使う手術のため、埋没法に比べて費用は高額になります。また、小切開と全切開では、全切開の方が高額になります。当院では、小切開が¥242,000、全切開は¥330,000です。
※価格はすべて税込です。
3-6 手術時間
切開法の手術は全切開で60分程度、小切開は30分程度で終わります。埋没法同様、別途カウンセリングや麻酔の時間がプラスされます。
3-7 ダウンタイムは2週間程度
切開法は術後5~7日ほどしてから抜糸をする必要があり、抜糸が終わるまでは大きな腫れや内出血が続きます。抜糸が済めばメイクをすることも可能ですが、ダウンタイムは2週間ほどはみておいた方が良いでしょう。
3-8 完成までは約3~6か月
埋没法同様、手術直後はまぶたが腫れるため、二重の幅が希望よりかなり広い状態になりますが、約3~6か月ほどで腫れが落ち着き、二重の幅が完成します。
4 埋没法と切開法のどちらを選ぶか
埋没法と切開法の違いについて説明してまいりましたが、実際に「二重整形の手術を受けたい!」と思った時は、どちらの手術を選べばいいのでしょうか。
埋没法、切開法はそれぞれどんな方に適しているのかをまとめてみました。
埋没法はこんな方におすすめ
- メスで切開することに抵抗のある方
- ダウンタイムをなるべく短く済ませたい方
切開法はこんな方におすすめ
- まぶたが厚い方
- 埋没法で糸が外れた経験のある方
- 半永久的に二重にしたい方
- 幅の広い二重にしたい方
「二重にはしたいけど、いきなりメスを入れるのは抵抗がある」という場合は、まずは埋没法から始めて様子を見てから切開法の手術を受けるという方法もあります。しかし、まぶたが厚い方や幅の広い二重を希望される場合、埋没法の手術をしても糸が取れてしまう可能性が高く、ドクターから切開法を勧められる場合もあります。糸が取れてしまう可能性が高いことを承知した上で埋没法の手術を受け、実際に外れてしまったら次は切開法で二重にするという方もいらっしゃいます。
5 希望の目を完成させるために必要な場合がある手術
脂肪が多かったり、皮膚がたるんでいるなど、まぶたの状態によっては二重整形の手術だけでは希望のデザインが完成しない場合もあります。二重整形の手術と同時に行われることが多い手術をいくつかご紹介します。
5-1 眼瞼下垂
眼瞼下垂とは、上まぶたにある「眼瞼挙筋」という筋肉の働きが弱いために、あるいは従来の位置より後退してしまっているために、目が開きにくくまぶたが重い状態のことです。眼瞼下垂は加齢やコンタクトの使用など後天的になる方もいれば、生まれつきの方もいます。眼瞼下垂は保険適用の手術ですので、保険適用のクリニックで相談してみましょう。
5-2 目頭切開
日本人を含む東洋人の多くは、「蒙古ひだ」とよばれる目頭を覆う上まぶたのひだを持っています。目と二重のラインが平行になる「平行型」の二重を希望する場合、この「蒙古ひだ」が邪魔をしてしまうため、目頭を切開して「蒙古ひだ」を取り除くことによって、平行型二重に近づけることが期待できます。
5-3 脱脂
まぶたに脂肪が多い場合、脂肪を取り除きます。イセアクリニックの全切開法は、必要に応じて脱脂を行います。
6 必ず複数のクリニックのカウンセリングを受けるべき
埋没法を希望してカウンセリングに行っても、まぶたの厚さなどによっては「切開をしないとできない」と言われることもあります。また、どこのクリニックに行っても切開法でしかできないと言われたのに、「埋没法でもできる」と言うクリニックもあります。ご自身が納得できる選択をするためにも、必ず複数のクリニックでカウンセリングを受けましょう。
あなたの大事な目に関わることですから、気になったことはどんどん質問し、じっくり考えた上でクリニックを選びましょう。
7 まとめ
いかがでしたか?二重整形には「埋没法」と「切開法」の2つがあります。埋没法は気に入らない場合などに糸を外せる半面、気に入っていてもいずれは糸が外れてしまう可能性のある手術です。一方、切開法は半永久的に二重を維持できる反面、一度切ったら元には戻しにくい手術です。メリットデメリットを比べ、ご自身に最も合った方法を選びましょう。
しかし、まぶたの厚みや希望するデザインによっては、切開法でなければ二重を作るのが難しい場合もありますのでドクターの判断が重要となります。
「二重整形をしたい!」と思ったら、必ず複数のクリニックでカウンセリングを受け、一番納得できるドクターに出会うことが大切です。
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