
ぱっちり二重に憧れ、二重整形の手術を検討しているあなた。埋没法は不適応と言われ、切開法をすすめられたのではないでしょうか。切開法の中でも、部分切開は1~2cm程度の小さな切開幅で半永久的に二重を維持できる魅力的な手術です。クリニックによっては小切開やミニ切開と呼ばれる手術も部分切開と同じ手術を指します。
この記事では、部分切開と全切開の違い、部分切開と埋没法の違い、部分切開のメリットとデメリットなど、部分切開に関する全てをご説明いたします。部分切開をご検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
1 部分切開とは
二重整形には大きく分けて以下の2つがあります。
- 埋没法…まぶたを医療用の針と糸で縫い留める。糸が取れたり緩んだりすると二重も取れる。
- 切開法…まぶたをメスで切開し、必要な処理を行って縫合する。挙筋腱膜と皮膚を癒着させるため半永久的に取れないことが期待できる。
切開法のうち、切開幅が1~2cmほどのものを部分切開(または小切開・ミニ切開)、3~4cmほどのものを全切開と言います。埋没法、部分切開、全切開の違いについては次の章で詳しく解説していきます。
2 部分切開の特徴
部分切開の特徴について、埋没法・部分切開・全切開を比較しながら詳しくご説明していきます。まずは以下の表をご覧ください。
|
埋没法 |
部分切開 |
全切開 |
|
![]() |
![]() |
![]() |
方法 |
医療用の針と糸で縫い留める |
メスで切開し必要な処理を行って縫合 |
メスで切開し必要な処理を行って縫合 |
手術で出来ること |
・二重のラインを作る |
・二重のラインを作る |
・二重のラインを作る |
手術時間 |
約10分 |
約30分 |
約60分 |
費用 |
10万円弱 |
20万円前後 |
30万円前後 |
ダウンタイム |
約1週間 |
約1~2週間 |
約2週間 |
二重のもち |
いずれ取れる可能性がある |
半永久的 |
半永久的 |
傷跡 |
針穴程度 |
二重のラインに1~2cm |
二重のラインに3~4cm |
二重のデザイン |
自然な二重幅 |
自然な二重幅 |
ある程度広い二重幅も可能 |
二重が完成するまで |
約1か月 |
約3か月 |
約3~6か月 |
このように、部分切開は埋没法と全切開の中間と言えるような施術です。
次に、埋没法と部分切開の違い、部分切開と全切開の違いについてご説明していきましょう。
2-1 埋没法と部分切開の違い
埋没法は部分切開や全切開に比べると比較的安価であり、約10分程の手術で二重にすることができます。大きな腫れは約1週間程度続き、最終的に二重が完成するまでは約1か月程度です。糸が取れたり緩んだりすれば二重のラインがなくなってしまったり、薄くなってしまうというデメリットもあります。まぶたが厚い方や広い二重幅を希望される方は比較的糸が取れやすいと言えます。
部分切開法は、埋没法に比べると費用が高く、ダウンタイムも長引きます。完全に腫れが落ち着き、二重が完成するまでは約3か月程度かかります。部分切開は二重のラインに1~2cmほどの傷跡が残りますが、埋没法では取れやすい厚いまぶたの方でも部分切開法であれば二重を維持できる可能性が高いです。
二重整形の手術をして万が一二重のラインが気に入らなかった場合、埋没法であれば糸を外してほぼ元の状態に戻すことができますが、部分切開は修正の度に傷が残ることになります。(埋没法の場合でも、術後2ヶ月以上経過していると完全に元に戻らないこともあります。)
まずは埋没法で試してみて、納得のいく二重のラインを掴んでから部分切開に移行する、という方もいらっしゃいます。
2-2 部分切開と全切開の違い
部分切開・全切開ともにまぶたの二重のラインをメスで切開し、まぶたの皮膚と瞼板を縫い留めて固定します。手術の5~7日後に再度クリニックへ足を運び、抜糸をします。二重のラインを糸で留めるだけの埋没法と違い、自身の挙筋腱膜とまぶたの皮膚を癒着させるため、半永久的に二重のラインを維持することができます。
部分切開と全切開の違いは、切開する幅と切開後に行う処理の内容です。
それぞれの手術の手順を比べてみましょう。
部分切開の場合 |
全切開の場合 |
|
|
|
![]() |
目を開けると皮膚が折りたたまれて二重のラインができます。約5日後に抜糸を行います。皮膚と挙筋腱膜が癒着し、二重のラインが半永久的に維持できます。 |
![]() |
|
|
|
|
|
目を開けると皮膚が折りたたまれて二重のラインができます。約5日後に抜糸を行います。皮膚と挙筋腱膜が癒着し、二重のラインが半永久的に維持できます。 |
このように、まぶたを1~2cm切開して縫合する部分切開に対し、3~4cmほど切開する全切開では
・まぶたのたるんだ皮膚の切除
・余分な眼窩脂肪(眼球を保護する脂肪)の除去
・余分なROOF(まぶたの皮膚の浅い部分にある皮下脂肪)の除去
といった処理を行ってから縫合します。眼窩脂肪やROOFの除去が必要な腫れぼったいまぶたや、老化などによってたるんだまぶたの皮膚の切除が必要な場合は全切開が適しています。また、埋没法や部分切開には向かない幅の広い二重も全切開であれば可能です。まぶたがそれほど厚くない、自然な幅を希望される場合は部分切開が適しています。
また、部分切開は切開幅が短い分、腫れや内出血といったダウンタイムも、全切開よりは短くなる場合が多いです。短いとはいえ、日常生活に戻れるまで1~2週間はかかると想定しておいた方が良いでしょう。
完全に腫れが落ち着き、二重が完成するまで部分切開は3か月程度、全切開は3~6か月程度かかります。
部分切開と全切開のどちらが適応かは、ご自身のまぶたの状態や希望するデザインによって異なりますので、ドクターに相談してみましょう。
2-3 部分切開に向いている人・向いていない人
部分切開に向いているのは以下のような方です。
・埋没法では二重が取れてしまいそうな厚いまぶたの方
・埋没法をしたが二重が取れてしまった方
・埋没法より取れにくい方法を選びたい方
・まぶたに埋没糸を残したくない方
・自然な二重幅を希望される方
反対に、部分切開法に以下のような方には部分切開はおすすめできません。
・まぶたに傷を残したくない
・ダウンタイムを長く取れない方
・いずれ元のまぶたに戻すことも考慮したい方
・幅の広い二重を希望される方
どんなまぶたにどんな方法が適しているのかは、ドクターによって見解が変わることがありますので、必ず複数のカウンセリングを受け、ご自身が納得できるクリニックで手術を受けましょう。
3 部分切開のメリット・デメリット
続いて、部分切開のメリットとデメリットをご説明していきます。
3-1 メリット
部分切開のメリットは以下の通りです。
・半永久的に二重を維持することが期待できる
・全切開に比べ傷が小さい
・全切開に比べダウンタイムが短い
3-2デメリット
部分切開のデメリットは以下の通りです。
・二重のラインに傷が残る
・修正の度に傷が増える
・埋没法に比べ、腫れや内出血が長引く
4 部分切開のリスク(合併症・副作用)
部分切開の手術を受けた場合に起こりうるリスクについてご説明していきます。
・左右差が出る可能性がある
元々目に左右差がある場合、その差を考慮せずに手術すると仕上がりで左右差が出てしまう場合があります。
ただし、手術後の腫れ方の違いによって大きな左右差を感じる場合もありますので、腫れが完全に落ち着き、二重が完成するまでは様子を見た方が良いでしょう。
・ラインが取れる可能性がある
切開法の特徴として、半永久的に二重を維持できることが挙げられますが、必ずしも二重が取れないという訳ではありません。適切な処理が行われていない場合、二重のラインが薄くなったり取れる可能性もあります。
・傷跡が気になる可能性がある
人の体は切開をすれば必ず傷が残ります。部分切開でも必ず傷は残りますが、時間が経つにつれて徐々に傷は薄く目立たなくなっていきます。また、傷ができるのは二重のライン上ですので、目を開けている時はほとんどわからなくなります。
しかし、医師の技術不足などによって傷跡がガタつき、膨らみが残るなど傷跡が目立ってしまう場合もあります。
・目が開きづらくなる可能性がある
二重の幅を広くしすぎた場合、手術前よりもまぶたが開きにくくなる可能性があります。これは元々眼瞼下垂(まぶたを開ける力が弱い)の人が、二重整形で二重のボリュームが大きくなったことによって更にまぶたが持ち上げにくくなるためです。この場合、眼瞼下垂の手術で目の開きを良くする必要があります。
・血腫ができる可能性がある
血腫とは、内出血によって1か所に血が固まり、腫れあがることを指します。部分切開の手術によってまぶたに血腫ができる可能性もあります。
以上のようなリスクが考えられますので、部分切開の手術を受ける際は慎重に検討しましょう。
5 部分切開の費用
当イセアクリニックの部分切開は「小切開法」という施術名であり、当院の小切開法の料金は¥242,000(税込)です。
費用を抑えたい方はモニタープランもご検討ください。
6 部分切開のダウンタイムとアフターケア
部分切開の手術を受けると、まぶたの腫れや内出血が起こる可能性があります。人によって程度の差はありますが、手術の5~7日後に行われる抜糸が終わるまでは大きな腫れが続きますし、抜糸が終わるまではメイクをすることもできません。術後翌日~3日程度は腫れのピークとなり、二重の幅が想像よりもかなり広くなります。部分切開は完全に腫れが落ち着き完成するまで3か月ほどかかりますので、腫れが落ち着くまでは待ちましょう。
内出血は長ければ術後2週間ほど残る場合がありますが、抜糸が済めばメイクである程度隠すこともできます。
術後は清潔なタオル等で包んだ氷や保冷剤でまぶたを冷やすことによってある程度腫れを抑えることが期待できます。入浴、飲酒、運動など、血流がよくなる行為は腫れに繋がりますので抜糸が済むまでは控えましょう。
7 クリニック選びのポイント
部分切開や全切開はやり直しの利かない手術です。二重の幅を広くするなど、多少の修正はできますが、元のまぶたに戻すことはできませんので、慎重に考えなければなりません。
重要なのは、どのクリニックで手術を受けるかではなく、どのドクターの手術を受けるかです。部分切開の手術を検討する際は、必ず複数のクリニックに足を運び、納得できるドクターに出会えるまで複数回カウンセリングを受けましょう。
当イセアクリニックでは、トレーニングを重ねしっかり経験を積んだドクターがあなたの目に適切な方法をご提案します。無理に手術を勧めるようなことはいたしませんので、まずはお気軽に無料カウンセリングにいらしてください。
8 まとめ
いかがでしたか?部分切開法は完成までに約3か月ほど要しますが、半永久的に二重を維持することが期待できる手術です。ご自身のまぶたが部分切開に適しているのか、全切開に適しているのかは医師の判断によりますので、必ず複数のクリニックでカウンセリングを受けましょう。
ご自身に最適の方法で素敵な二重を手に入れて、素敵な毎日を送ってくださいね。
コメント